与野党候補がスーパーマンに!? 韓国大統領選開票特番で披露される「ディープヒューマン技術」とは

2022年03月09日 社会 #韓国政治

韓国の総合編成チャンネルMBNが、今回の第20代大統領選挙放送で史上初となるAIによる“ディープヒューマン技術”を披露する。

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MBNは本日(3月9日)7時から翌10日2時30分まで、2022年大統領選挙特集放送を編成している。

投票期間中は特報体制で運営されたあと、普段より1時間程度早い18時から、ニュースキャスターのキム・ジュハが進行するメインニュース『特集MBN総合ニュース』を放送。続けて、大統領選挙開票放送の『希望2022』MBN開票放送が19時から翌10日2時30分まで、全4部にわたって放送される。

MBNは今回、放送局史上初めてAIディープヒューマン技術を披露する予定だ。

19時30分に投票が終了したあと、開票放送において与党「共に民主党」のイ・ジェミョン(李在明)候補と、保守系野党「国民の力」のユン・ソギョル(尹錫悦)候補の顔をディープヒューマン技術で合成し、視聴者とともに「7080思い出遊びの世界」へと旅立つ。

ディープヒューマン技術とは、両候補と体形が似ている演技者を選定し、両候補の顔のイメージを合成したものだ。候補者の目、鼻、口などの顔の表情や感情表現の一致度は90%以上と評価されている。

ディープヒューマン技術で合成された両候補は、1970~1980年代の世代の代表的な遊びであるチェギチャギ(羽根蹴り)、チャチギ(短い木の遊び)、タクチチギ(めんこ遊び)、クスルチギ(ビー玉遊び)などといった韓国の伝統遊びを楽しみ、視聴者はその過程で誰がリードしているのか、得票率をリアルタイムで見ることができる。

また、両候補がスーパーヒーローに変身し、危機に直面した韓国を救うべく、不動産バブルをなくしたり、嵐の中で漁船を購入したり、地下鉄内の新型コロナウイルスを除去したりと、あらゆるミッション競争を繰り広げるなど、迫力あふれる開票中継も用意されている。

(写真=MBN)

このほかにも、当選者予測から新大統領に望む国民の希望を伝えるなど、多彩な見どころと面白いコンテンツで開票放送を重武装しているMBN。

当選結果発表後には当選者とのインタビューだけでなく、地域別、世代別の分析や新政府の課題、今後の政治の方向についての踏み込んだ議論も行う予定だ。

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