同僚の公務員を性的暴行した容疑で起訴された元ソウル市長秘書室職員が1審に続き、控訴審でも実刑を宣告された。
ソウル高裁・刑事9部(ムン・グァンソプ部長判事)は5月27日、準強姦致傷の容疑で起訴された元ソウル市公務員A氏に、1審と同じく懲役3年6カ月を宣告した。
A氏は2020年の4.15総選挙前日、酔っ払った被害者Bさんをモーテルに連れていき、性的暴行して外傷後ストレス障害(PTSD)を与えた疑いで起訴された。
彼は1審でセクハラを認めながらも、性的暴行はしていないと主張した。BさんのPTSDは、故パク・ウォンスン前ソウル市長による被害だと容疑を否認した。被害者Bさんは、パク前ソウル市長をセクハラで告訴した人物だ。
1審で裁判部は「Bさんがパク前市長のセクハラに苦しんでいたのは事実」としながらも、「A氏の性的暴行でBさんがPTSDに苦しんだと判断」し、すべての容疑で有罪を宣告した。
A氏は控訴審では立場を変え、すべての容疑を認めて善処を訴えたが、検察は1審と同様に懲役8年を求刑。控訴審でも1審の判決が維持された。パク前ソウル市長のセクハラ疑惑事件は、2020年7月にパク前市長が“極端な選択”をしてこの世を去ったため、「公訴権なし」で事件が終結した。
被害者の代理人キム・ジェリョン弁護士は宣告後、「被告人の意思を反映して検察が決定するが、量刑を問題にして最高裁に上告することは大きな実益がないと思う」と述べた。
キム弁護士は、パク前ソウル市長に対して「被害者が法的に判断を受ける手続きが封鎖されたが、裁判所は1審判決でパク前市長のセクハラで被害者に精神的苦痛があったことを言及してくれ、意味があった」と付け加えた。
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