BTSメンバーの多大な影響も、韓国では美術業界が好調も“両極化”が憂慮されているワケ

2021年05月17日 社会
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コロナ禍の韓国では美術市場に資本が集中し、業界が好調だと言われている。韓国では最近、釜山BEXCOで開催されたアートフェア「アート釜山2021」に多くの観覧客が押し寄せたほか、売上高を更新されたそうだ。

アート釜山が5月17日に発表したところによると、今回の「アート釜山2021」は13日から16日までの4日間で8万人の観覧客が訪問し、総額350億ウォン(約35億円)の売上高を記録した。

アート釜山の関係者は今回のイベントについて、2019年の最多入場者数を更新し、過去最大の入場者数を記録したほか、2500点余りの作品が売れ、売上高も更新したと説明している。

アート釜山

今回のアート釜山で販売された最も高価な絵画は、ソウルオークションの香港ギャラリー「SA+」が出品したマルク・シャガールの『花束』で、200万ドル(約2億円)で販売されたそうだ。高価な作品はもちろん、新進気鋭作家が手がけた30~50万ウォン(約3~5万円)台の作品まで幅広く販売された。

BTSメンバーの影響が若年層にも波及

美術専門家たちは、新型コロナ禍で海外に行けなくなった人々が、美術市場に流入する現象が顕著だと分析。また既存コレクターの年代が50~60代は比較的高いが、最近は20~30代の若年層も新規コレクターとして続々と参入し、美術市場の底辺拡大が続いている。20~30代の若者たちは、自身の個性と好みを誇示する手段として美術品をコレクションしているようだ。

大衆への影響力が大きい韓流スターらがアートフェアに出向くのも、美術の大衆化に影響力を及ぼしたとされている。展示場を訪問するだけでなく、多様な作家の絵を収集することで知られるBTS(防弾少年団)リーダーRMの影響力は特に大きいという。

【関連】“美術愛好家” BTSのRMが国立美術館に1億ウォン寄付を寄付した理由

BTS(防弾少年団)のリーダーRM

RMが展示会に訪れる度に、韓国内はもとより海外ファンの爆発的な関心を集め、RMが収集する作品や作家も同様に有名になる。RMは今回のアート釜山にも当然訪問し、美術品愛好家としての一面を再確認させた。

RMのほかにも、俳優のイ・ミンホ、イ・ドンフィ、アン・ソヒ、、ハ・ヒラ、歌手のイム・スロン、ラッパーのサイモン・ドミニクといったスターたちがアート釜山を訪れ、絵画を鑑賞したという。

憂慮される両極化

このように美術市場が好調と言われているが、「美術市場はさらに両極化した」とも言われているようだ。

とある美術家は「有名アーティストや新進気鋭のアーティストの作品はよく売れるが、相対的に多くの中堅作家が疎外されているのが現実だ。美術市場が極端に両極化し、市場に歪曲をもたらしている」と強調した。

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