『七つの大罪』アプリなどで知られる韓国企業、“MARVEL”ゲームや『ニノ国』続編もヒットなるか

2021年03月09日 社会

韓国ゲーム開発大手のNetmarble(ネットマーブル)は2021年上半期、大型の新作ゲームを打ち出し、グローバル市場への攻略を続けている。

2020年11月にローンチされた『セブンナイツ2』の興行に続き、今年上半期にローンチ予定の大作『二ノ国:CROSS WORLDS』で連続ヒットを生み出せるか韓国で注目が集まっている。

Netmarbleは昨年、『A3:STILL ALIVE』『ストーンエイジワールド』『マグマグ2020モバイル』『セブンナイツ2』などの多彩な新作を発表し、自らのIP(知的財産権)ゲームの競争力と可能性を示している。

アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界を席捲

また、Netmarbleがグローバル事業で収めた意味ある成果も注目に値する。2020年3月、『七つの大罪~光と闇の交戦~(グランドクロス)』をグローバルリリースし、韓国のモバイルゲームでは初となる北米App Store売上3位となった。

また、フランスやドイツなどの欧州主要国アプリストアでも売上トップに位置付けるなど、ほかの韓国企業が成功を収められなかった欧州ゲーム市場で目覚ましい結果を残した。

(写真提供=Netmarble)『セブンナイツレボリューション』イメージ

11月に台湾でリリースされた『マグマグ2020モバイル』も、台湾のGoogle PlayとApp Storeで人気ランキング1位に上がり、売上順位でもApp Store2位、Google Play6位というスコアを記録。成長著しいNetmarbleは2021年も、自社およびグローバル人気IPを前面に押し出し、グローバル市場への攻略に乗り出す計画だ。

MARVEL作品のゲームや人気作の続編がローンチ予定

まず3月4日(現地時間)には、スマホMMORPG『ブレイドアンドソウルレボリューション』のアメリカ市場でリリース。これを皮切りに、有名人気ゲーム『ニノ国』をモバイル向けに再構築した『二ノ国:CROSS WORLDS』、人気ハリウッド映画を題材にした『MARVELフューチャーレボリューション』、『セブンナイツ』のIPを基盤としたモバイルMMORPG『セブンナイツレボリューション』などが、上半期のローンチを控えている。

大作『二ノ国:CROSS WORLDS』は、一編のアニメーションのようなグラフィックと作り込まれたストーリーを前面に押し出したモバイルMMORPGだ。

危機に陥った世界を救う冒険と、旅程の幻想的なストーリーにカートゥーンレンダリングならではの華やかな3Dグラフィック、レベルの高いカットシーンを打ち出し、童話のような感性を強調している。

(写真提供=Netmarble)『二ノ国:CROSS WORLDS』イメージ

また、コミュニティ「キングダム」を基盤に利用者間で協力して競う「ソーシャルシステム」と「イマージェン」と呼ばれる精霊たちを収集、育成する楽しみも提供するようだ。上半期には韓国、日本、台湾でのローンチが準備されている。

『セブンナイツレボリューション』は、韓国最大のゲームショウ「G-Star 2019」で初公開されたあと、ユーザーから高い期待を受けてきたタイトルの1つだ。

本作は、セブンナイツの英雄たちが消え、混沌とした世界を救うために設立された騎士団の物語を描いている。プレイヤーがセブンナイツの世界での主人公となり、直接英雄に変身して戦闘を進行する点が特徴だ。『セブンナイツレボリューション』は2020年11月にリリースされた『セブンナイツ2』に続き、Netmarbleの次期代表作としてバトンを受け継がせるという。

さらにMARVELキャラクターを活用したモバイルオープンワールドRPG『MARVELフューチャーレボリューション』は、NetmarbleとMARVELの2作目となるコラボレーションタイトルで、「アベンジャーズ」「ソー」「アイアンマン」「キャプテンマーベル」などを執筆した作家Marc Sumerakが参加したことにより、さらに期待を集めている。

Netmarbleの関係者は「ローンチを控えた新作が、韓国国内のみならず海外市場の攻略も準備しているだけに、今年のNetmarbleはグローバルな競争力はもちろん、売上もより拡大するものと期待される」と話している。

【サブカル日韓】日本の先を行く韓国ゲーム市場が示す“eスポーツ”の可能性

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集