コロナ禍の韓国で凶悪犯罪は減るもデジタル性犯罪が急増している理由

2021年01月10日 社会

新型コロナウイルス感染症問題の長期化で、凶悪犯罪などが減少する反面、非対面サイバー犯罪がますます増加する見通しだ。

【注目】性犯罪者の個人情報を暴露する韓国の「デジタル刑務所」とは

特に室内で過ごす滞在期間が長くなり、オンライン環境に露出される時間が増加することで、アダルトライブチャットのフィッシング詐欺や録画映像の流布など、緻密なデジタル性犯罪がますます幅を利かせており、注意が求められている。

実際、韓国の警察大学・治安政策研究所が発刊した『治安網2021』によると、過去5年間の犯罪通報件数は1900万件ほど維持してきたが、新型コロナ感染症が本格的に拡散して以降、前年比で44万件ほど減少していることが分かった。

その一方で、1月4日に全南(チョンナム)警察庁が発表した調査結果によると、全南地域のアダルトライブチャット・フィッシングの発生件数は2019年こそ50件だったが、昨年は97件と2倍近く増えており、全国の発生現況も2015年102件から2019年1824件と、4年間で17.8倍も増加していることがわかった。

アダルトライブチャットのフィッシング詐欺は、動画の流布・脅迫と携帯電話のハッキングが結合した犯罪となる。チャットアプリやSNSなどを利用して被害者に接近した後、映像通話でわいせつ行為を誘導して録画。チャット中にビデオ通話の品質を改善するとして「虚偽のプログラム」を送信するが、そのプログラムをインストールした瞬間、悪性コードがインストールされ、相手の情報を抜き取れる仕組みだ。

(写真提供=LAVAR WAVE)

こうした犯罪行為を通じて、スマートフォンに保存された相手の個人情報を確保し、わいせつ行為の映像を被害者家族や知人に流布すると脅迫して金品を奪うのが、代表的な手法だ。

ますます悪辣で知能的な犯罪手法に発展したデジタル性犯罪は、最近、成人だけでなく青少年や小学生まで被害を受け、韓国では深刻な社会的問題になっている。

新型コロナの影響で、青少年たちがスマートフォンなどの通信機器の使用時間が増えると、サイバー犯罪にさらされる可能性も高くなる。

まだ性的アイデンティティや価値観がしっかり確立されていない青少年、小学生の被害者らは、自分を性的要求の対象とする脅迫犯に対し、金銭的被害だけでなく、精神的被害まで受けることになる。

その上、羞恥心と恐怖心のため、周りに知らせることもなく一人で悩み続け、最終的には“極端な選択”を考える場合も少なくない。

デジタル性犯罪専門対応企業ラバーウェーブ社のキム・テウォンチーム長は「新型コロナによって家で長い時間を過ごさなければならない若い青少年たちが、性売買などの犯罪手段に悪用されるランダムチャットの誘惑に簡単に陥る場合が多い」とし「もしすでに被害を受けたなら迅速に警察に通報し、専門保安会社を訪ねて映像が流されたり、金品を奪われるなどの被害を防ぐことが重要だ」という。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集