韓国のロッテリアで集団感染…スタバでも感染者が報告され、凍りつく韓国外食業界の今

韓国で新型コロナ感染拡大の兆しが再び見え始めたなか、不特定多数が訪れ、濃厚接触者の特定が困難な外食業界が緊張している。

第3四半期以降、新型コロナの影響で萎縮していた消費者心理が回復傾向を見せたが、再び凍りつくのではないかという懸念まで出てきている。

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去る7月22日にホリーズカフェ宣陵(ソンルン)店に感染者が訪れ、5人の追加感染者が発生したことに続き、先週末には韓国スターバックス最大規模の店舗に感染者が訪れていたことがわかり、閉鎖された。8月13日にはロッテリア従業員11人が感染判定を受けた。

ロッテリア従業員の集団感染は、ソウル市内の各店長などを含む従業員が広津(クァンジン)区で会議を行ったことで発生した。8月13日、ロッテリアによると、会議出席者は店舗勤務の従業員19人、支店事務所勤務の3人を含む計22人で、現在までの感染者は店舗勤務8人、支店事務所勤務3人と集計された。

追跡できず、“静かな感染”が広がる恐れ

上述した事例のように、不特定多数が訪れる飲食店やコーヒー店で感染者が相次ぎ、首都圏の感染拡大が続いている。韓国の防疫当局は6月、ビュッフェを「新型コロナリスクの高い施設」、コーヒー専門店を「中危険施設」に分類した。

閉鎖措置が下されたロッテリア淑大入口駅店

防疫当局はコーヒー専門店など外食店を対象に、飲食時間以外のマスクの着用を防疫上の注意として発表した。関連企業は店舗内の定期的な消毒、手消毒剤の設置、座席同士の距離確保など、感染防止のための措置を強化した。しかし再び感染者が発生してしまった。

ロッテリアとスターバックスなど外食店は、不特定多数が利用するため、防疫当局が監視カメラの映像やクレジットカードのデータを使っても、すべての濃厚接触者を追跡できないとの指摘が出ている。

特にロッテリアは、鐘閣(チョンガク)駅店、恵化(ヘファ)店、面牧(ミョンモク)中央店、君子(クムジャ)店、小公(ソゴン)2号店、ソウル駅店、淑大(スクテ)入口駅店、建大(コンデ)店と、人の出入りが激しい店舗で感染者が報告され、疫学調査に難航すると予想される。

感染者が無自覚で店舗スタッフとして勤務

ロッテリアの会議参加者は、会議が終わった後、レストラン2カ所で遅い時間まで会議を継続したこともわかっている。

感染判定を受けるまで、かなりの時間を要しただけに、今後の疫学調査の結果に応じて感染者が追加発生する可能性がある。

何よりも感染が発覚した店長が8月11日の店舗閉鎖の直前まで勤務していたことが知られ、防疫当局が疫学調査を通じて感染経路や濃厚接触者を早期に把握できなければ、“n次感染”を引き起こすという懸念も出ている。

韓国では現在、新型コロナの新規感染者と関連して、海外流入の事例は減少したが、地域発生の患者が急増し、全体の新規感染者数が再び増加傾向に入っている。

8月13日の新規感染者数は56人を記録した。2日連続となる50人台だ。

新規感染者の感染経路を見ると、地域発生が47人で、海外流入(9人)の5倍を上回った。地域発生の感染者47人は、7月3日(49人)以来、41日ぶりとなる多い数字だ。

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