5月6日、サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長が経営権の継承問題や労組問題などと関連して、韓国国民に謝罪を述べた。
【全文】“麻薬疑惑”が浮上したサムスン電子イ・ジェヨン副会長…同社は強く否定
李副会長は同日午後、「サムスンがグローバル1位企業へと成長する過程で、ときに国民の期待に応えられず、むしろ失望を与え、ご心配をかけたりもした」と述べると、「これは法と倫理を厳格に守れなかったためだ」と謝罪した。
続けて「社会と疎通して共感することにも不足があった。サムスンに対する視線は依然として厳しい。すべては私の過ちだ」と反省を述べた。
李副会長は経営権の継承問題について、「これからは経営権継承問題でこれ以上議論が起きないようにする。楽な道を頼ったり、倫理的指弾を受けないようにする」と明かした。特に、「子どもたちには会社の経営権を譲らないつもりだ」と強調した。
また、労使問題で裁判を受けている状況については「責任を痛感している」とし、「これまでサムスンの労組問題で傷ついたすべての方々に心からお詫びする」と伝えた。
今回の謝罪は、サムスン遵法監視委員会の勧告によって行われた。サムスン遵法監視委は3月11日、サムスングループの経営権継承疑惑、労組問題などについての反省を盛り込んだ国民向けの謝罪を、李副会長に勧告していた。
サムスン遵法監視委は、昨年10月に李副会長の破棄差し戻し審を引き受けたソウル高裁刑事1部が内部遵法監視制度の作成を注文したことで、今年2月に公式に発足された外部監視機構である。
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