本日(4月15日)コロナ禍で行われる韓国の総選挙…世界が「モデルになる」と注目

新型コロナウイルスの脅威のなかで行われる韓国の第21代国会議員選挙(総選挙)に、世界中が注目している。

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アメリカ、イギリス、フランス、ニュージーランドなど世界45カ国余りで、新型コロナの感染拡大を懸念して選挙が延期されたが、韓国では本日(4月15日)、通常通りに選挙が行われる。無事に終われば、「新しい選挙モデルになる」との評価だ。

特に新型コロナの死者が2万人を突破し、ヨーロッパ最大の被害国となったイタリアの関心が高い。

イタリアの日刊紙『ラスタンパ』は4月14日(現地時間)、「韓国はマスクを着用して選挙を行う国」との記事で、4月15日に行われる韓国の総選挙に注目した。

被害者の多いイタリアが注視

この新聞は「新型コロナの非常状況でも韓国は選挙をあきらめなかった」とし、「韓国は全世界が学ぶべき防疫モデルになったように、現在の事態でどのように選挙を行うべきかを示すひとつのモデルになる」と評価した。

第21代国会議員選挙を翌日に控えた4月14日午後、ソウル特別市選挙管理委員会の関係者が投票所設置作業を行っている

ソーシャルディスタンス(社会的距離)を守りながら投票をする方法も、詳しく紹介した。

投票所の現場には、手の消毒剤と衛生手袋が準備され、投票所に訪れる有権者は義務的にマスクを着用し、投票所に入場する前には体温測定を行う。体温測定で37.5度を超えた人は、別の場所に用意された投票ブースで投票することになると伝えた。

続いて韓国の今回の総選挙の方法が、今年11月に行われるアメリカ大統領選挙にも適用できるモデルになると、肯定的に評価した。

米、英メディアも注目

アメリカの週刊誌『タイム』は最近、「韓国が新型コロナの大規模な発病国のなかで、初めて全国単位の選挙に臨む」とし、「選挙が感染拡大を引き起こすことなく無事に行われた場合、アメリカ大統領選挙をはじめとする他の国の選挙のひとつの指針となるだろう」と報じた。

4月14日、ソウル永登浦区選挙管理委員会の開票場で関係者が開票準備をしている

イギリスの一般紙『テレグラフ』も、新型コロナで選挙を先送りした国が多いとしながら、「近いうちに選挙を行うアメリカ、香港、シンガポール政府は、韓国の実験的な投票方式を模倣することになるだろう」と予想した。

『CNN』は、「過去に1度も選挙を延期したことのない韓国では、新型コロナも選挙延期の理由にならなかった」とし、「多くの有権者が選挙を予定通り行うことに同意している」と紹介した。

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