韓国で新型コロナ“再感染”が74人に…原因は「ウイルスの再活性化」か、調査中

現在までに新型コロナウイルス完治後に“再感染”した事例が、韓国で74件あることが確認された。

【注目】韓国で新型コロナの“再感染”が続出…完治後も隔離措置が必要不可欠か

防疫当局は隔離解除後、再び新型コロナの陽性反応を示した事例の原因と特性を調査中だ。また、再感染の事例が継続的に確認されたことにより、隔離解除された患者の管理対策に苦心している。

中央防疫対策本部チョン・ウンギョン本部長は4月9日、忠清北道・五松(オソン)疾病管理本部で開かれた新型コロナ定例ブリーフィングで、「4月9日午前0時基準で隔離解除後、再感染が確認された事例は全国で74人」と述べた。

同日午前にも大田(テジョン)などで、新型コロナで入院治療を受けて退院したが、再び陽性反応が出た事例が報告された。先立って大邱(テグ)や世宗(セジョン)などでも再感染の事例が発生した。一部の自治体は、退院者に対する全数検査を行っている。

再感染の原因は?

中央防疫対策本部によると、再感染者のなかには、無症状の状態で陽性判定を受けた事例や、呼吸器症状などが再び発生して検査した事例もあった。ただ重症となった事例については、報告されなかった。

チョン本部長は「個別事例の疫学的・臨床的特徴を調査している」とし、いくつかの事例では検体・血清検査を通じて、▲ウイルスが分離培養されているか▲生きているウイルスが分離されているか▲感染力があるか▲抗体が形成されたかなどを詳細に調査していると明らかにした。

また、再感染が確認された時点で、2次感染の事例があるかなど、感染の可能性と危険性を同時に調べていると付け加えた。調査結果が出れば、専門家の意見を収斂させて管理対策など、補完案を用意する方針だ。

一部からは検査エラーとの懸念も出ているなかで、隔離解除後の再感染の原因については、明確に究明されていない。延世大学イ・ヒョクミン教授は、ウイルスの再活性化、免疫力、ウイルスの特性など、さまざまな要因が考えられると述べた。

ウイルスの再活性化

ウイルスの再活性化とは、検査で測定可能な数値以下にウイルスが減少したが、複数の理由から再び数が増加する場合を指す。

例えば、弱めに感染して症状がなくなった人の場合、免疫力が完全に生じず、一定時間が経過するとウイルスが再活性化することがあるとの説明だ。退院後、免疫力に影響を与えるいくつかの要因が発生して再活性化が現れることもある。

イ教授は「ウイルスの特性に注意しなければならない」とし、「韓国だけでなく世界的に報告される現象なので、このウイルス自体が再活性化する特性を持っていると考えられる。複数の事例を見たとき、再活性化の問題は、ウイルスの特性と患者の免疫力に影響を与える要因が合わさって現れたもの」と推定した。

現在、中国は隔離解除された患者をさらに2週間、自主隔離するようにし、隔離解除後の2、4週目に再び検査を受けるように推奨している。

チョン本部長は、「中国よりも私たちの検査精度が高いと判断するため、韓国の調査結果に基づいて指針を作る」と明らかにした。

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