韓国では最近、ペット用ベビーカーが幼児用ベビーカーよりも多く売れたという調査結果が出た。
【関連】韓国の若者10人中6人が「結婚・出産は不必要」…理由は?
深刻な少子化に陥っている一方、ペットを飼う人が増えたことで、消費パターンにも変化が訪れている。
12月24日、韓国のショッピングモールサイト「Gマーケット」によると、2023年第1~第3四半期のペット用ベビーカーの販売台数が、史上初めて幼児用ベビーカーを超えたという。2つのカテゴリーの合計販売量を100と見た時、ペット用ベビーカーの販売比率は2021年に33%、2022年に36%と推移し、今年第1~第3四半期で57%に急激に上昇した。
逆に幼児用ベビーカーは、2021年に67%、2022年に64%だったが、今年は43%と大幅に下落している。
Gマーケットの関係者は「今年、2つのカテゴリーの比率が突然ひっくり返った背景は、もう少し分析が必要だ」としながらも、「ペット用販売は増え、幼児用販売は減少する現象は以前から持続してきた傾向」と話す。
このように、韓国の低出生構造はますます深刻化している。
統計庁によると、女性1人が一生で産むと予想される平均出生児数である合計出生率は、2000年が1.48人、2010年が1.23人、2020年が0.84人、2022年が0.78人と、急激な下降線をたどってきた。
今年の中位推計では0.72人へと下がり、来年は0.68人まで下がるものと予想されている。出生数も2000年の64万人から、2010年に47万人、2020年に27万人にみるみる減少し、昨年は25万人を下回ったほどだ。
反面、ペットを飼う世帯は増加している。農林畜産食品部の統計によると。韓国国民4人に1人(25.4%)がペットを飼うという。
ペット用、幼児用ベビーカーの劇的な販売量の変化は、2つの社会的現象がかみ合った結果と推定されている。
前へ
次へ