韓国で販売されていた食用油から、基準値を超える大麻成分が検出された。
韓国消費者院と食品医薬品安全処は7月26日、韓国国内で製造されたヘンプシードオイルから、基準値を超えた大麻成分が検出されたため、販売中止措置を取ったと明らかにした。
消費者院によると、現在韓国で販売されている20のヘンプシードオイルの大麻成分含量を調査した結果、(株)88総合食品が販売している「安東ヘンプシードオイル」(250mL、製造日2023年5月23日)から、25.4mg/kgのTHC(テトラヒドロカンナビノール)が検出された。
THCは幻覚症状を起こす大麻の主成分で、含量許容基準値は10mg/kgだ。ヘンプシードオイルは皮が完全に除去されていなければ、絞る際にTHCのような微量の大麻成分が含まれる可能性があるため、基準値を定めて厳格に管理されている。これにより、食品医薬品安全処は基準値を超過した「安東ヘンプシードオイル」に販売中断措置を下した。
また、消費者院はヘンプシードオイルを流通・販売する韓国国内の70のオンラインサイトを点検し、36件の虚偽・誇大広告を摘発。血行改善、免疫力強化などを掲げ、健康機能食品と誤認しかねない広告が17件、疾病予防・治療効果を強調した広告が10件、「スーパーフード」など客観的根拠が足りない用語を使った欺瞞広告が9件などだった。
このうち30の事業者は、消費者院の是正勧告により広告を削除・修正。従わなかった6の事業者に対しては、食品医薬品安全処がオンライン流通会社に販売サイトの遮断などを要請したと消費者院は伝えている。
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