韓国では新型コロナのオミクロン株が急速に蔓延し、新規感染者数が6769人と2日連続で6000人台を記録した。
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中央防疫対策本部は同日0時基準で、新型コロナの新規感染者は6769人増え、累計感染者数は71万9269人になったと明らかにした。
新規感染者数は前日の6602人(当初は6603人と発表も後に訂正)より167人増加。1週間前の14日(4538人)よりも2231人、2週間前の7日(3713人)よりも3056人も多い数値を記録した。
今後、感染者数が減少する週末・休日を経て、来週の平日には7000~8000人以上にまで増えると見られている。
強化された「社会的距離確保措置」とワクチン3次接種の影響で3000-4000人台にとどまっていた新規感染者は、最近再び6000人前後に急増し、本格的な“オミクロン株大流行”の局面に入っている。
一部の専門家は、オミクロン株の優勢化が予想より早まっており、2月末ではなく2月初旬、中旬には新規感染者が2万人に達するとの見通しを示した。
ムン・ジェイン(文在寅)大統領も前日、韓国国内の新型コロナ流行状況について、「韓国もオミクロン変異株が優勢種になることが既成事実化した」とし、「政府は、これまで準備してきたオミクロン株対応体制へと迅速に転換し、首相を中心に全省庁が総力対応せよ」と指示した。
韓国政府は1日平均の国内発生感染者数が7000人を超えれば、別途の段階転換発表を通じて、オミクロン株の「対比段階」から「対応段階」に移る方針だ。
対応段階では、町の病院においても新型コロナ患者に対して迅速な抗原検査および診療を行い、65 歳以上の高齢者から優先的にPCR検査を実施する。
一方、重症患者の数は減少傾向が続いている。同日の重症症患者数は431人で、前日(488人)より57人が減り、2日連続で400人台となった。
ただし、オミクロン株の感染拡大で感染者が急増した2~3週間後に、重症者数も再び増加に転じると予測している。
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