5月28日に最終回を迎えた話題のドラマ『ソンジェ背負って走れ』。
本作で主演を務めた俳優ビョン・ウソクへの注目度がピークに達した一方で、“よからぬこと”を考える者たちが、おこぼれを頂戴しようと群がり始めた。
翌29日、ある中古取引サイトでは、ビョン・ウソクのファンミーティングチケットの譲渡価格が高騰している。少なくとも20万ウォン(約2万3000円)から、上は160万ウォン(約18万円)。なお、チケットの定価は全席7万7000ウォン(約8900円)だ。
チケットは27日20時より販売開始したのだが、ファンが殺到したことでサーバーが麻痺し、待機人数は最大で70万人ほどにもなった。そのため、多くの人が購入に失敗。芸能人もSNSで虚しい心境を伝えていた。
『ソンジェを背負って走れ』で一気にスターダムにのし上がったビョン・ウソクの人気に比べ、4500席ほどの会場は狭くないかという、所属事務所への怨声も少なくなかった。
その後、SNSや中古取引サイトでは転売ヤーが跋扈する事態に。彼らは席によって数百万ウォン(数十万円)に達するプレ値を付け、あるチケット譲渡専門サイトでは最高500万ウォン(約58万円)にも達した。
転売ヤーが好き放題する一方で、「転売チケットを絶対買うな」という世間の忠告を無視して飛び込んだ詐欺被害者も続出している。転売チケット買おうと試みた者の間では、自身の被害事例、詐欺師の名前、口座番号などを共有し、2次被害を防ぐための動きも起きた。
このような状況に、公式販売先であるインターパークチケットは「ビョン・ウソクファンミーティングチケットの公式販売先(インターパークチケット)ではない、ほかの経路を通じた個人間の直接取引、代行、チケット偽造などの違法行為は厳格に禁止している」と案内している。
インターパークチケットによると、違法取引などで購入、またはそれに準ずる不正利用などが確認された場合、そのチケットは事前通知なしで取り消しされることができるという。もちろん、払い戻しもされない。
また、「チケット購入時に公演の案内事項に同意したと見なす。本内容は状況により追加・変更されることがある。公演観覧への支障や不利益を受けないよう、観覧前に必ず公演案内事項を再確認してほしい」として、「販売ページに記載された指定の有効身分証に合わない手段では、いかなる理由でも本人確認およびチケット受領ができないので、案内事項を必ず確認して公演観覧に不利益がないことを願う」と付け加えた。
日本のみならず、韓国でも問題と化している転売ヤー。一人残らず駆逐される日は来るのだろうか。
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