東京ドームで歌手テイラー・スウィフトが華麗な公演を繰り広げた日本と対照的に、韓国は彼女に公演の提案すらできなかったことがわかり、話題を集めている。
韓国公演界の“大物”と知られる現代カードのチョン・テヨン副会長は2月13日、自身のインスタグラムに「東京ドームのテイラー・スウィフト公演」と始まる文章を書いた。
テイラー・スウィフトの東京ドーム公演を観覧した彼は、「上手く交渉して“ハローソウル”という言葉を聞かなければならなかったが、ここに来てハロー東京という言葉を聞いた」と書いた。
続けて「各国の政府まで関心を示した“しのぎを削る渉外”に、韓国は大型公演場がなくて、口にすることもできなかった。テイラー・スウィフトは公演が終わるやいなや、彼氏のスーパーボウルの試合を見るために空港に直行」と綴った。
続く投稿でチョン副会長は、「東京ドームでの公演はどうやって進行されるのか、テイラー・スウィフトの公演場のあちこちを見て回った。一曲一曲、異なる舞台セッティングを見せる公演で、多くの人員が忙しく走り回った。舞台の左右に2つのバンドを配置し、左右のミラーイメージを作った舞台も初めて見た」と感心した様子を伝えた。
チョン会長は、現代カードの「スーパーコンサート」を通じて海外のスーパースターたちを27回にわたって韓国に呼んだ人物だ。コールドプレイ、クイーン、レディー・ガガ、ビヨンセ、スティーヴィー・ワンダーなどが代表的で、2023年にはブルーノ・マーズの韓国公演も実現させている。
そんな人物が今回、テイラー・スウィフトに韓国公演を提案することさえ、できなかったと無念を伝えた。理由は、そもそも韓国に大型公演場がないからだ。
韓国の“大型公演場”として知られ、4万5000人を収容できる蚕室(チャムシル)オリンピック主競技場も現在、リモデリング工事が行われており、その工事が2026年まで続く見通しだ。また、大谷翔平が所属するロサンゼルス・ドジャースがMLB開幕戦を行う高尺(コチョク)スカイドームも、収容人数は2万5000人とされている。
来韓するかどうかはともかく、テイラー・スウィフトに提案すらできなかったというのが現実だった。「口にすることもできなかった」という表現から、チョン副会長の複雑な思いが感じられる。
なおテイラー・スウィフトのコンサートツアー「The Eras Tour」は、まだ公演が終わっていないにもかかわらず、史上最高の興行収入を記録し10億ドルを超えた初のコンサートツアーとなった。
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