俳優イ・ビョンホンが『白頭山』の出演を決めた理由は?「商業映画として満足」【インタビュー前編】

俳優イ・ビョンホンが、新作映画『白頭山』(原題)で強烈な存在感を発揮している。

同作は白頭山の最後の噴火を防ごうとする韓国の爆発物処理要員チョ・インチャン(演者ハ・ジョンウ)と、北朝鮮・人民武力省所属のリ・ジュンピョン(演者イ・ビョンホン)など、人々の奮闘を描く作品。

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出世作『JSA』(2000年)以降、南(韓国)と北(北朝鮮)のキャラクターが友情を交わす物語に再び出演したイ・ビョンホンは、「敵同士である南北の戦士たちが徐々に友情を深めるのは似ているかもしれないが、観客に見せようとするのは違う。今回は北朝鮮のスパイ役。北朝鮮の人の演技ができるのは、俳優ならではの経験なので楽しかった」と感想を語った。

(写真提供=BHエンターテインメント)

劇中では南北とアメリカ、中国の利害関係が絡む朝鮮半島をめぐって、時折表れる政治的な状況も緊張感を増幅させる。

そういう部分がもっと強調されても良かったのでは、という声もあるようだが、イ・ビョンホンは「政治的な部分だったり、特にリ・ジュンピョン、チョ・インチャン、米軍などが顔を合わせる部分では、かえって軽い印象を与えると思って監督に自分の意見をアピールした」と明かし、こう説明した。

「何かメッセージを与えなくてもいいんじゃないかな、と。ただ匂わせるだけで十分だと思った。これはただのエンタメ映画で、大規模な災難映画、商業映画なのだから、そういう部分を上手く見せられればと思った」

この作品の出演を選んだ理由については「災難映画であり、バディ映画であることが一番の理由」と話す。

(写真提供=BHエンターテインメント)

「ハリウッド映画で見たことある、という映画ファンの視線は甘受すべきだと思う。“驚きのビジュアル”と“面白さ”の二つが整ったら、とりあえず商業映画としては満足ではないだろうか」

その言葉通り、イ・ビョンホンは『白頭山』のビジュアルに満足している様子だった。

「劇中の半分以上がCGを頼っている。他の映画の場合は、主に自分の演技を見ていたので客観的に考えられないが、この映画は初めて見るビジュアルが多くて半ば観客の気持ちで楽しめた。撮影現場で説明は聞いていたけれど、実際に見るとスケールが大きくて驚いた」

彼は作品を選ぶとき、最も優先するのが「面白さ」と強調する。

(写真提供=BHエンターテインメント)

「私が映画を鑑賞するときも面白さを大事にする。ただ、面白いという感覚は主観的なものなので、いろんな形があるかもしれない。今回の映画は、我々がいつも見ている江南(カンナム)駅が打ち壊れるシーンや、白頭山から溶岩が噴出するという見たことのないビジュアル、そしてバディ映画の組み合わせが独特だと感じた」と説明した。

ただ、「興行については予測できない」とのこと。

「私は演技を見せる職業なので、たくさん見られるほうが良いだろうけど、興行は本当に分からない。私が面白いと思うものを観客も面白がってほしいという願いを込めて演技をするだけだ」と述べた。(後編につづく)

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