「放送で公開される自己紹介を確認してほしい」
韓国の素人恋愛リアリティ番組『私はSOLO』最新シリーズに、かつて女優活動をしていたとされる女性オクスン(仮)が登場し、物議を醸している。番組製作陣は釈明の代わりに、「放送で公開される自己紹介を確認してほしい」と問題を先延ばしにしたことで、再び視聴者の怒りを買ってしまった。
12月20日に放送された『私はSOLO』では、18期の2番目のエピソードが公開された。第一印象の順位が公開されて共同生活の初日が終わり、翌日には18期出演者たちの自己紹介が始まった。『私はSOLO』は参加者のプライバシーを守るため、韓国の古風な名前で進行される。
しかし、今回は男性側しか紹介されなかった。視聴者が待っていたオクスンの正体どころか、全女性出演者の職業や年齢は次週の放送に持ち越された。オクスンが自ら元女優であることを明らかにするのか、視聴者の関心が集中したが、放送で確認してほしいと言っていた製作陣は先延ばしにすることで視聴者を翻弄したのだった。
13日に初公開された18期特集でオクスンは、華麗なビジュアルで最も注目を集めた女性だ。小さな顔とすらりとした体つき、華やかな目鼻立ちと愛らしい笑顔で、BLACKPINKのリサに似ているという声も少なくなかった。
ところが放送直後、視聴者たちはオクスンの特別な過去を捉えた。全州(チョンジュ)芸術高校を卒業し、同徳(トンドク)女子大学で演劇治療の修士課程を修了した女優チン・ガヒョンだというのだ。実際、ポータルサイトで彼女の名前を検索すると、プロフィールとフィルモグラフィーが表示される。本名はイ・ガヒョンだった。
情報によると彼女は2018年にSBSドラマ『ボクスが帰ってきた』に出演し、2年後には映画『不良な家族』でカフェ店員役を演じたという。
出演当時のキャプチャ画像もネット上に広まっており、2020年10月にはある企業と専属契約を結んだという記事もある。多数のモデル活動もしており、洗練されたイメージを備えた次世代スター女優として広報されていた。
当時、所属事務所は「来年上半期から撮影に入る映画、ドラマでも今後、大衆に良いイメージを与えられるよう最善を尽くす」としていたが、チン・ガヒョンのフィルモグラフィーは動きがない。2020年11月から2022年5月まで結んだ専属契約が解約されたあと、芸能活動を中断し、現在は飲食店の社長ということも広く伝わっている。
このため、BLACKPINKのリサに似ていると大々的にPRされたオクスンの出演を巡り、問題は大きくなった。もちろん、過去に女優活動をしていたオクスンが、真面目に結婚のために出演を決心した可能性もある。元女優だからといって、そして現在は飲食業に携わっているからといって、無条件にPRのための出演だと決めつけることはできない。
ただ、制作側の対応が間違っていた。問題が大きくなり、オクスンへの非難が連日激化している状況のなか、製作陣は火消しのようなこともせず、いつものように出演者の後ろに隠れた。
20日の放送前、『私はSOLO』の関係者は本サイト提携メディア『OSEN』に「放送で公開される自己紹介を通じて確認してほしい」と言葉を慎んだだけだ。それで視聴者たちも自己紹介を期待していたが、肩透かしを食らう形となった。
今回の小手先の対応により、矛先はオクスンから番組製作陣に向かうこととなった。今後、この問題がどのような結末を迎えるのかに注目したい。
(記事提供=OSEN)
■【写真】BLACKPINK・リサ、「18歳未満禁止」過激ショーの写真公開
前へ
次へ