わずか2日で閉鎖…ファンと事務所の不信で死去した韓国アイドルの“追慕空間”だけがなくなる結末に

2023年12月04日 話題

突然この世を去ったASTRO・ムンビンさんの“追慕空間”をめぐり、ファンの抗議が続いた。

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その結果、所属事務所ファンタジオ側は追慕空間を閉鎖することにし、「(追慕空間を設置した)禅雲寺と金銭的な利害関係がない」と釈明する事態となった。

ムンビンさんが4月19日に享年25歳で突然亡くなり、6月の四十九日が過ぎると所属事務所は、ファンが故人を哀悼し思い出せる追慕の空間を社屋前から京畿道・国清寺に移した。長期の追慕空間である「月の空間」だ。

そして12月2日からは、全羅北道に位置する禅雲寺に追慕空間を移した。所属事務所側は、禅雲寺でファンに無料の食事を提供し、テンプルステイ(寺院に滞在しながら修行精神を体験するプログラム)を予約できなかった場合も休憩スペースがあると公示した。

故人の人生を“観光商品”に?

ムンビンさん
(写真提供=OSEN)ムンビンさん

しかし一部のファンは、ムンビンさんの追慕空間をソウルから4時間も離れた禅雲寺に移転したことを批判し、ファンと観光客に故人の人生を“観光商品”として展示したとして、ボイコット運動に乗り出した。

最終的にファンタジオ側は「事実無根」という立場を明らかにするしかなかった。

12月3日、所属事務所は公式ファンカフェを通じて「いつもASTROを応援してくださるAROHA(ASTROファン)の皆さんに感謝の言葉を申し上げ、現在、禅雲寺の月の空間と関連して、事実ではない内容がSNSで無分別に配布されており、事実関係を正すために公示文を上げる」と知らせた。

ファンタジオは「禅雲寺といかなる種類の協定、協約、契約を結んだことがなく、いかなる金銭的な利害関係もないことを明確に申し上げる」と強調した。

続いて「月の空間を国清寺から禅雲寺に移転することになったきっかけは、冬季の訪問客の安全とムンビン君の永久位牌を安置するためだった。国清寺が禅雲寺に属している末寺であることが縁で、禅雲寺への移転を決定した。また、禅雲寺で運営するテンプルステイを利用してファンタジオが金銭的な利益を得るという内容は明白な虚偽事実であり、11月23日の案内文にテンプルステイはファンタジオとは別に禅雲寺で直接運営されることを公示した経緯があるので、誤解のないようにお願いする」と説明した。

ただファンタジオ側は、「当社は深い議論の末、AROHAの皆様の意見により、禅雲寺の月の空間を12月3日20時で直ちに閉鎖することを決定した。当社の役職員はただムンビン君のためを思って禅雲寺に降りて数日間、自ら空間を丁寧に準備した。ムンビン君に対するファンタジオ役職員の心を、どうか偽りで歪曲し扇動しないでほしい」と伝えた。

結局のところ、一部のファンと所属事務所がもめたことで、ムンビンさんを追慕する空間だけがなくなってしまったことになる。あまりに残念な結末だ。

(記事提供=OSEN)

◇ムンビンさん プロフィール

1998年1月26日生まれ。2006年に東方神起の『風船』のミュージックビデオに、ユンホの子役である“リトル東方神起”として出演。2009年にはドラマ『花より男子-Boys Over Flowers』で俳優キム・ボムの子役を務めた。2016年にASTROメンバーとしてデビューし、ドラマ『十八の瞬間』に出演するなど、ステージに演技、バラエティと多様な活動を繰り広げた。妹のムン・スアはガールズグループBilllie(ビリー)のメンバー。2023年4月19日、突然の悲報を知らせた。享年25歳。

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