韓国の女性コメディアンが不謹慎な“パロディー”で非難を浴びている。
元フェンシング韓国代表の再婚相手として注目されるも、詐欺疑惑が浮上したチョン・チョンジョによる被害者が苦痛を訴えているなかで、女性コメディアンのオム・ジユンがチョン・チョンジョをコミカルにパロディーした。
それに対して「被害者への2次加害」という反応がある一方で、チョン・チョンジョを上手く風刺したと支持する声も出ており、議論が続いている。
オム・ジユンは10月30日、自身のSNSに「OK…Next Time…I AM オム・チョンジョ」とコメントし、写真を投稿した。
公開された写真でオム・ジユンは、黒のスーツを着てサングラスをかけたまま、コーヒーを飲んでいる。特に、彼女に背を向けて取り囲む警護員たちの姿が印象的だ。
これは最近、元フェンシング韓国代表で“美人剣士”として知られるナム・ヒョニの「再婚相手」であり、「財閥3世」とされたチョン・チョンジョの写真をパロディーしたもの。先立ってチョン・チョンジョが財閥3世のふりをするために雇用した警護員たちに、警護を受けている写真が拡散された経緯がある。
ナム・ヒョニの15歳年下であるチョン・チョンジョは、10月23日に女性誌とのインタビューを通じて再婚を発表して注目されるも、すぐに疑惑の視線を受けた。
チョン・チョンジョが男性ではなく女性ではないかという議論から過去の詐欺疑惑まで浮上し、最終的にナム・ヒョニはチョン・チョンジョに別れを通知した。ナム・ヒョニは性別の議論に妊娠疑惑まであっただけに、10月30日にそれについて語り、悔しさを主張した。
ところがチョン・チョンジョも同日の放送に出演し、ナム・ヒョニが今年2月から自分が財閥3世ではないという事実を知っており、性転換手術も先に勧めたと主張した。
ナム・ヒョニとチョン・チョンジョの泥仕合と共に、チョン・チョンジョの詐欺行為に対する被害者まで明らかになっているなかで、チョン・チョンジョが警護員を同行している写真や英語と韓国語を混ぜた独特の発言は、オンライン上で「ミーム」のように使われている。
多くのオンラインユーザーが「Next timeに遊びに行きます」「I am 信頼です」と話したチョン・チョンジョの言葉や写真などを多様なミームとして使い、チョン・チョンジョを嘲弄している状況だ。そこにオム・ジユンも乗っかって、パロディーしたわけだ。
ただチョン・チョンジョの詐欺によって金銭的被害を受けた被害者もいるため、彼らに対する配慮のない態度だとオム・ジユンを非難する反応もある。
オンライン上で議論が続くと、オム・ジユンは10月30日午前0時頃、その投稿を削除した。数多くの非難とナム・ヒョニ&チョン・チョンジョの事態が現在進行形であるだけに、それを意識して削除したものと見られる。
(記事提供=OSEN)
◇ナム・ヒョニ プロフィール
1981年9月29日生まれ。韓国・京畿道出身。身長154cm。大韓民国の元フェンシング選手。オリンピックは過去4大会に出場し、2008年北京大会で個人銀メダル、2012年ロンドン大会で団体銅メダルを獲得した。2011年に元自転車競技韓国代表のコン・ヒョソクと結婚、2013年4月に第一子となる娘が誕生したが、2022年8月に離婚を発表した。現在はソウル江南区でフェンシング教室「ナム・ヒョニ・インターナショナル・フェンシングアカデミー」を運営している。
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