交際を公に認める“公開恋愛”は、芸能人にとって大きな挑戦だ。自意であれ他意であれ、公開熱愛をすればレッテルが貼られるものだからだ。
特にカップルの一人が否定的なイシューで議論になるときには火の粉が降りかかり、後遺症に苦しめられるしかない。そんな公開恋愛の後遺症に苦しみ、憂慮と応援を受けたスターをまとめてみた。
彼女たちには「ガールズグループ出身」という共通点がある。
Wonder Girls出身のユビンは今まさに、公開恋愛の対価を支払うことになった。スポーツ選手である恋人の“非マナー議論”が飛び火したのだ。
ユビンは9歳年下のテニス選手、クォン・スンウと今年5月から公開恋愛をスタートさせた。ユビンのSNSは、いわゆるラブスタグラム（インスタグラム上での恋人同士の愛情行為）で、 彼女はクォン・スンウと様々な場所でデートを楽しむ姿をアップして愛情を誇った。
しかし、そんな彼女の幸せいっぱいのインスタグラムが一瞬にして批判的なコメントで焦土化した。
世界ランキング112位のクォン・スンウは9月25日（日本時間）、中国・杭州で行われたアジア大会のテニス・男子シングルス2回戦で世界ランキング636位のカシディット・サムレス（タイ）と対戦し、1-2（3-6、7-5、4-6）で敗れた。
ランキング636位の無名選手に衝撃的な敗北を喫した彼は試合後、怒りを鎮めることができず、自分のラケットを何度もコートに強く叩きつけて破壊。さらにサムレスの握手を無視してコートを去った。
クォン・スンウのスポーツマンシップに反する行為は大きな議論を呼んだ。彼はその後、サムレスに直接訪ねて謝罪を伝えたと知られた。また大韓体育会を通じて謝罪文も公開した。
先立ってユビンは「はい、公開恋愛は初めて。だから大好き」「ファンの皆さん、私が愛する人を温かく見てください」などと、クォン・スンウを自慢したことがある。堂々とした愛情表現は、それだけの“代価”を払っている。
クォン・スンウの公式謝罪にもかかわらず、ユビンのインスタグラムには「怒ったら何でも叩き壊す人は絶対に無理だ」「ユビンがとても心配」「初めての公開恋愛がこんなにきついことなのか」など、恋人に関するコメントであふれた。なかには、別れるべきと要求する書き込みや、心配を偽装した悪質なコメントも見られた。
KARA出身のパク・ギュリは、2年間の公開恋愛の後遺症に苦しんでいる。
今年2月、パク・ギュリは自身のSNSに仁川国際空港から日本の関西国際空港に向かう自分の姿が収められた写真記事をキャプチャし、掲載した。記事のタイトルには「元カレ」が言及されていた。
これに対してパク・ギュリは「別れたのがいつなのか…うんざりだ。いつ頃、抜け出すことができるだろうか」とし、「周りの人たちは我慢しているうちに、いつか状況が良くなるだろうと、皆そのように慰めてくれた。私もそう思っていた。まさか他に何があるというのかと。そんな私をあざ笑うように、新しい年を迎えるたびにビッグ×が飛んできた」と打ち明け、残念さを醸し出した。
パク・ギュリは「私は職業上の理由で口を閉じてすべてに耐えている」とし、「少し息をしながら頑張って生きてみようとすれば、また何かが出てきて、また絡まって引き出され、かろうじて回復してまた熱心に何かをしてみようとすれば、また絡まって爆発するので、今は人生において何かを試みるのが怖い」と訴えた。
それと共に「私に間違ったことがあったとすれば、早く（関係を）整理できなかったことが一番大きな過ち」と伝えた。
当時、パク・ギュリの元恋人A氏が美術品と関連した仮想通貨（コイン）詐欺疑惑で捜査を受け、パク・ギュリまで参考人として調査を受けることになった。これと関連して所属事務所側は「（パク・ギュリは）陳述の過程でコイン事業と関連して不法行為に加担せず、いかなる不当な利益も取得していないことを明確に疎明した」との立場を明らかにした。
A氏は美術品と連携した仮想通貨を発行して広報する過程で、虚偽情報を流布し相場を操作したなどとされ、詐欺や資本市場法違反の疑いをかけられている。
パク・ギュリとA氏は2019年10月に熱愛を認めた。パク・ギュリの初めての公開恋愛であり、相手が財閥家の3世で7歳年下であることからも大きな関心を集めた。しかしその後、A氏が飲酒運転で摘発され、パク・ギュリまで批判されると破局説が浮上した。
また当初知られていたこととは異なり、A氏がパク・ギュリの7歳下ではなく、12歳下であることが明らかになり、議論を呼んだりもした。紆余曲折を経験した2人は最終的に、2021年9月に破局を知らせている。
AOA出身のクォン・ミナは公開恋愛中だった恋人の“二股議論”で批判を浴びた。
2021年、クォン・ミナは自身のSNSに男性と撮った写真を公開し、熱愛中であることを知らせた。しかし、すぐにオンラインコミュニティに写真の男性が自身の友人と3年間交際しているとの文章が投稿され、二股疑惑が浮上した。
疑惑に対してクォン・ミナは、恋人が元彼女と確実に整理した後に交際を始めたと積極的な釈明に乗り出したが、その元彼女も直接立場を明らかにして反論に乗り出した。
最終的にすべての状況を把握したクォン・ミナは、ライブ放送を通じて恋人の二股疑惑を認めて謝罪し、「今回の事件はたしかに私が加害者の立場であり、“浮気をした”、元彼女に被害を与えた。その他の知人の方々や家族の方々にも本当に心から頭を下げて謝罪したい」と強調した。
この一連の騒動で、メンバーからいじめを受けグループを脱退したと告白して集まっていたクォン・ミナへの同情票が消え、むしろ批判を受ける対象となってしまった。
公開恋愛の相手のイシューによって、被害を受けるスターは少なくない。彼女たちの“公開恋愛の後遺症”はいつまで続くだろうか。
（記事提供＝OSEN）
◇ユビン プロフィール
1988年10月4日生まれ。2007年にWonder Girlsのメンバーとしてデビュー、ラッパーを務めた。Wonder Girlsは少女時代とともに第2世代グループとしてK-POP界を牽引し、『Tell me』『So Hot』『Nobody』など国民的なヒット曲で日本でも大きな人気を博した。2017年1月のグループ解散後もJYPエンターテインメントに残り、ソロ歌手として活動。その後、2020年にJYPエンタから離れ、個人事務所のrrrエンターテインメントを設立した。2023年5月、9歳年下のテニス選手クォン・スンウとの熱愛を認めた。
◇ギュリ プロフィール
1988年5月21日生まれ。1995年に子役としてデビューし、2007年にKARAのメンバーとして本格的に音楽活動をスタートさせた。女優に転向した2016年からは、ドラマ『蒋英実』『恋の花が咲きました』、映画『2つの恋愛』『サヨナラの伝え方』『Beautiful Food』『Revive by TOKYO24』などで安定的な演技を披露しながら女優としてのキャリアを積んでいる。
◇クォン・ミナ プロフィール
1993年9月21日生まれ。2012年7月にガールズグループAOAのメンバーとしてデビューした。2019年にAOAを脱退し、女優に転向。ドラマ『本当に良い時代』『お願い、ママ』『病院船～ずっと君のそばに～』などに出演した。しかし2020年7月、なんの前触れもなく、AOA活動当時、リーダーのジミンから継続的に嫌がらせを受けていたと暴露して波紋を呼んだ。騒動の余波でジミンはAOAを脱退した。
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