IVE・ユジンを襲ったステージ上のアクシデントが注目を集め、制作陣の“安全不感症”の問題が再び大きな議論となっている。
去る8月12日に放送された韓国MBCの音楽番組『ショー!音楽中心』では、先立って8月5日に開催された「2023蔚山サマーフェスティバル」の公演が放送された。
その公演でIVEは『I AM』のステージを披露したのだが、最後のほうで歌唱中のユジンの目に爆竹の煙が入るアクシデントが発生した。
突然の煙を受けたユジンは目を閉じて眉をひそめた。その後も彼女は約10秒間、両目をまともに開けることができなかった。それでもユジンは自分のパートが来ると、何事もなかったかのように明るい笑みを浮かべながらパフォーマンスを続け、プロらしい一面を見せた。
大きな事故にはつながらなかったが、舞台装置を設置した際、このようなアクシデントをまったく想定していなかったような制作陣の“安易さ”に、非難の声が殺到している。
実際にこれまで舞台装置によってアーティストが負傷した事例が何度もあった。
最も代表的なのが、2019年12月のSBS『歌謡大戦』で発生したRed Velvet・ウェンディの転落事故だ。当時、ウェンディは舞台装置がまともに作動しなかったうえに、舞台間の移動装置もまともに設置されなかったため、ステージの下に落下する事故に遭った。
ウェンディはこの事故によって手首と骨盤を骨折し、頬骨にひびが入るなど活動に致命的な影響が生じる大怪我に苦しんだ。さらに当時、事故の原因になったリフトは他のアーティストたちも不安に思うほど問題がある状態だったが、適切な対処がされないままリハーサルが強行されたとの事実が明らかとなり、“安全不感症”という問題が浮上した。
そんな事故を受けてSUPER JUNIOR・ウニョクは、「2020年にはどうかすべてのアーティストがきちんと整えられた環境の中で負傷せずに健康に歌って踊り、汗を流して準備したことを思う存分展開できることを期待する」と厳しく忠告したりした。
しかし2022年には、MAMAMOO・フィインが大学祭のステージ中、爆竹の粉が目に入って角膜に傷を負い、病院で治療を受けるアクシデントが起こったりした。
ステージ上の事故が頻繁に発生しているにもかかわらず、改善どころか似たような事例が相次いで起きているのが現状であるため、アーティストの安全を優先しなければならないという声がさらに大きくなっている。
特に『音楽中心』のケースは、ユジンのアクシデントが発生した後の残念すぎる“対処”で、より一層の批判を浴びている。『音楽中心』側はIVEのステージを放送する過程で、ユジンの事故シーンを編集して削除したのだ。画面には目をまともに開けられないユジンの代わりに、他メンバーが写された。
そのためオンラインコミュニティを通じて当時の正確な状況がわかる映像が拡散され、一歩遅れて真実が明らかになった。
もちろん、すべての突発的な状況をあらかじめ予測して対処することは不可能だ。それでも事前に注意を払っていれば起こることもなかったミスが繰り返されている現実は、大きな問題だろう。ファンらも、そもそも爆竹をステージ近くに設置したこと自体が不適切だと指摘している。
華麗な装置でステージのクオリティを高めることも重要だが、舞台を飾るアーティストの安全が最優先であることを忘れてはならない。
(記事提供=OSEN)
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