韓国政府はBTS(防弾少年団)に後始末をさせようとしているのだろうか。
問題続出で「国際的な恥」とも呼ばれている、韓国で開催中の世界スカウト大会「2023セマングム第25回世界スカウトジャンボリー」。
同大会を締めくくる「K-POPスーパーライブ」の“超迷惑”な歩みに、ファンの怒りが爆発した。
不十分な運営によって関係各所が混乱に巻き込まれるなか、“K-POPカード”で右往左往の事態を収拾しようとする様子に批判が相次いでいる。
大混乱のなか、来る8月11日にソウルワールドカップ競技場で開催予定の「K-POPスーパーライブ」では、K-POPアーティストたちに事態の収拾を任せようとする姿が物議を醸している。
兵役のため軍服務中のメンバーもいるBTSをはじめ、当初は出演予定ではなかったNewJeansなどの出演を促している。
自分たちの未熟な運営で発生した問題を、K-POPアーティストを利用して解決しようとする手法にファンも不満を吐露している。
保守系与党「国民の力」のソン・イルジョン議員は8月8日、自身のフェイスブックでBTSが「K-POPスーパーライブ」に参加しなければならないという内容の投稿を掲載した。
ソン議員は「世界スカウトジャンボリー」の準備不足と未熟な運営を指摘し、「国格が墜落する行事だった」としたうえで、次のように主張した。
「大韓民国を訪問した多くの青少年は、世界中を席巻している韓流と大韓民国の躍動性と創意性を見るために訪れたことでしょう。この大切なお客様たちに対し、セマングムでの不足した日程を大韓民国の文化の力で満たす必要があります」
「国防部は11日、ソウルで行われるK-POPコンサートに、現在軍人の身分であるBTSが皆一緒に参加し、大韓民国の国格を高められるようあらゆる措置を取ってください」
「BTSとともに世界の青少年たちが盛り込んでいく思い出は、もう一つの大韓民国の資産になるでしょう。最後まで大韓民国に対する良い思い出を持っていけるよう、国防部は先制的に対応してください」
BTSは昨年12月からJIN、今年4月からJ-HOPEが入隊した。また、SUGAも最近、入隊延期取消申請を完了し、兵役義務履行のための手続きに入ったことを発表したばかりだ。
ソン議員の要請に対し、韓国政府・国防部のチョン・ハギュ報道官は同日の定例ブリーフィングで「関連省庁、また、該当芸能人の所属事務所とともに議論しなければならない事案だと思う」と明らかにした。
この一方的なBTS出演要求に対し、ARMY(BTSのファンネーム)たちは不満を吐露している。
大会の未熟な運営はもちろん、「K-POPスーパーライブ」は当初6日に予定していたにもかかわらず、公演当日に日程の延期を発表し、その後あらゆる議論に包まれている状態だ。
本来の出演予定アーティストの変更だけでなく、開催地の問題も浮上し、最終的に全州(チョンジュ)からソウルに再変更する“ドタバタ劇”もあった。11日の公演当日まで残り2日だというのに、現在も混沌が連続している。
このような状況でBTSをいきなり公演に参加させることは、「世界スカウトジャンボリー」のお粗末な運営をめぐる議論を打ち消すための方策だと指摘されている。
BTSは元々、「K-POPスーパーライブ」に出演予定ではなかっただけでなく、そもそも入隊準備などによって各メンバーが個人活動の時間を持っている状況だ。
にもかかわらず、政府関係者の余計な発言によって、無関係だったはずのBTSにまで「世界スカウトジャンボリー」に関する負担が及んでいるという批判が飛び交っている。
(記事提供=OSEN)
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