BTSにも飛び火…問題まみれの韓国スカウト大会K-POP公演、どう転んでも非難を浴びるしかないワケ

2023年08月08日 話題

中止にしようとすれば参加者からの期待が重責としてのしかかり、変更してでも強行しようとすると“お粗末行政”に対する叱責が飛んでくる。

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「国際的な恥」とも叫ばれる韓国で開催中の「2023セマングム世界スカウトジャンボリー」。同大会のメインイベントであるK-POPコンサートが、「中止」と「強行」のどちらに転んでも批判を浴びる状況に陥った。

8月6日に予定されていた「2023セマングム世界スカウトジャンボリー」メインイベントの「K-POPスーパーライブ」が、開催当日の6日に突如延期が発表された。

日付を8月11日に変更し、開催場所も当初の全羅北道・扶安郡(チョルラブクド・プアングン)のセマングム野外ステージから全州(チョンジュ)ワールドカップ競技場へと変更となったのだ。

これと関連し、韓国政府・文化体育観光部のパク・ボギュン長官は6日午後にブリーフィングを開き、「既存の公演予定日だった本日(6日)夕方には、隊員たちが5日ほど猛暑にさらされる状態になる。医療専門家が熱中症など健康に悪影響を及ぼしかねないと懸念し、日付と場所を変更して再構成することが避けられないという結論を下した」と、変更理由を説明した。

今月1日から開催された「2023セマングム第25回世界スカウトジャンボリー」は、全世界158カ国から約4万3000人もの14~17歳の青少年が参加する世界スカウト機構による4年に一度の合同キャンプ大会だ。

韓国では1991年に江原道・高城郡(カンウォンド・コソングン)で第17回大会を行って以来、32年ぶりの開催だっただけに大きな期待を集めていた。

そのなかで、世界各国の青少年を一つにまとめる疎通の場として、「K-POPスーパーライブ」が準備されていた。

(画像提供=KBS)ジャンボリーK-POPスーパーライブ

ところが、いざ大会が始まると参加者内で熱中症患者が続出。さらには劣悪なキャンプ場の実態が露呈され、「K-POPスーパーライブ」も激しい批判に包まれた。猛暑によって公演日と場所が変更となったのも例外ではなかった。

特に、IVEやNMIXX、VERIVERYなど多忙なアイドルたちが出演予定であるにもかかわらず、アーティストを考慮せず公演当日に変更を発表し、“お粗末行政”という叱責が相次いだ。

甚だしくは、偶然にも台風6号がセマングムのキャンプ場を通過すると予報された状況だ。全州ワールドカップ競技場も公演会場としては適していない。

これに対し7日、世界スカウト機構は会場変更などを要請し、再び会議が行われた。その代案として、11日にソウルワールドカップ競技場か高尺(コチョク)スカイドームでの開催が議論されている。

出演者の規模とラインナップ、参加人数を考慮すればソウルワールドカップ競技場が適しているが、猛暑や台風などの気象を考慮した場合、天井のある高尺スカイドームが適しているという意見も提起された。

一日も経たないうちに時間と場所が3回も変わり、行ったり来たりする状況だ。

関係者によると、主催側は現在、明確に確定した案もなく、多様な可能性を残して悩んでいる状態だという。

ただ日付と場所だけを変更するのではなく、それによる出演者変更と天候に対する流動的な対応まで気を遣わなければならない余波だ。

これに対し、確定案もなく留保的な立場だけが繰り返される混乱が生じているということだ。

この間、当初の出演予定者たちは混乱のなかに置かれている。

6日から11日への日程変更により、司会を務める予定だった俳優チャン・ドンユンはドラマ撮影の関係で参加ができなくなった。

NMIXXやVERIVERYなども、元々予定されていたスケジュールによって日程変更に対応できない状況だ。

明確な立場を明らかにすることが難しいほかの出演者たちも状況は同じである。

出演予定者が苦しんでいるかと思えば、何の関係もなかったBTS(防弾少年団)は日程変更された「K-POPスーパーライブ」への出演の噂に包まれた。

パク長官がブリーフィングでBTS出演の噂に対し「まだ決まっていない」と留保的に話したことで、可能性をより一層高めた。

これに対し、まるでBTSの人気と有名税を利用して、政府やイベントに対する批判への“盾”に使おうとしているとして猛非難が続いた。

(写真=Weverse)BTS

何より、8月11日はKBSの音楽番組『ミュージックバンク』の放送日だ。

これに対し、「K-POPスーパーライブ」が『ミュージックバンク』の特集として編成されるのではないかという疑惑も起きた。

しかし、「K-POPスーパーライブ」の詳細が確定しない今、KBSも『ミュージックバンク』の編成可否についてこれといった決定を下せずにいる状況だ。

結局、原案であれ、いかなる変更点であれ、現状としては批判を甘んじて受け入れるしかない様子だ。

急迫したイベント日程と変更案があふれかえり、右往左往する渦中に、「K-POPスーパーライブ」が主催側にも芸能界側にも“厄介な存在”として扱われている。

(記事提供=OSEN)

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