BTSのメンバーであるJ-HOPEが韓国の国防の義務を果たすために、しばらくファンのそばを離れる。JINに続きJ-HOPEまで入隊したが、BTSに「軍白期(=兵役によるブランク期間)」はない。
J-HOPEは4月18日午後、江原道(カンウォンド)の原州(ウォンジュ)市に位置する陸軍36師団の新兵教育隊に入隊した。ここで5週間の基礎軍事訓練を受けた後、来月末に配置を受ける。
昨年12月に入隊したJINも、京畿道(キョンギド)漣川(ヨンチョン)にある陸軍第5師団入隊当時、特に行事はせず、そのまま車で入所した。J-HOPEの入所に関しても、ARMY(BTSファン)たちは現場に集まる代わりに「条件なしの信頼で応援する」「これからは私たちを信じる番」など愛情こもったメッセージ入りの大型バスを用意し、J-HOPEの入隊を応援した。
J-HOPEは2月末、入隊延期取り消し申請を完了した後、入隊準備をしてきた。最近は髪の毛を短く切った姿を公開したりもした。
J-HOPEは入隊発表後も熱心な活動を続けた。3月3日にソロシングル『on the street』を発売し、KBS『ザ・シーズンズ パク・ジェボムのドライブ』で「軍隊に行ってくる」とファンに挨拶を残した。
また、ライブ放送を通じてもファンと挨拶を交わした。
J-HOPEは4月14日、Weverseを通じて「(軍隊に)行ってくるからあまり心配しないで」として「1週間前には“どうしよう”という感情があったが、今は“これでいいのか”と思うほど大丈夫だ」とファンを慰めたりもした。
入隊を控えた前日の4月17日夜にはWeverseを通じて短く切ったヘアスタイルを公開し、インスタグラムには「愛してますARMY、行ってきます」という文を残した。
これでJ-HOPEは昨年12月から軍服務中のJINに続き、BTSのなかで2番目に入隊することになった。JINは現在、京畿道漣川所在の陸軍第5歩兵師団の新兵教育大隊に服務中だ。
J-HOPE以後、他のメンバーも順次入隊する予定だ。今後、入隊準備するメンバーは、SUGA(1993年生まれ)、RM(1994年生まれ)、JIMIN(1995年生まれ)、V(1995年生まれ)、JUNG KOOK(1997年生まれ)の5人だ。
BTS が完全体となるのは、1997年生まれのJUNG KOOKが兵役服務を終える日まで、少なくとも2025年頃に可能になると予想されている。
昨年、JINの入隊によって本格的な「軍白期」が始まったBTSだが、現在各メンバーはソロ活動などに邁進し、各自のポジションで活発に活動しながら多様な方式でファンと疎通している。
また、BTSはフィーチャリング方式のコラボで国内外の音楽ファンにグループとはまた違う魅力を見せている。
グループ初のソロ走者となったJ-HOPEは昨年、アルバム『Jack in the Box』発表後、アメリカの大型フェスティバル『2022ローラファルージャ・フェスティバル』にヘッドライナーとして参加するなど、忙しい活動を繰り広げた。入隊を知らせた後の3月3日にはon the street(with J. Cole)』を発表した。
数値的な成果も立派だ。
JIMIN初のソロアルバムのリード曲『Like Crazy』は、アメリカのビルボード(4月8日付)メインシングルチャート「HOT100」1位に直行、JIMINはK-POPソロアーティスト史上初めて「HOT100」1位になった。
JIMINは『FACE』で「ビルルボード200」の2位になり、K-POPソロアーティストとしては最高順位を記録した。
アメリカだけでなく、イギリスのオフィシャルチャートをはじめ、壁が高いことで有名なイギリスの各種チャートを席巻し、韓国のソロアーティストとして大きな成果を生み続けている。
先立ってソロ活動に乗り出したJ-HOPE、JIN、RMの活躍もすごかった。全員がビルボード「HOT100」へのチャートインに成功し、SUGAとJUNG KOOKはコラボレーション曲を通じてビルボード「HOT100」チャートインという成果を成し遂げた。
BTSの入隊リレーが本格的に始まり、残ったメンバーの歩みにも関心が集中する。グループ内で優れたプロデュース力を認められているSUGAは4月21日、ソロアルバム『D-DAY』を公開する。歌手IUと呼吸を合わせたSUGAは、現在チャートでも良い反応を引き出している。
特に、今回のSUGAの新しいアルバムにはフィーチャリングとして参加したJ-HOPEの声も盛り込まれる予定であり、ファンの寂しさを少しでも慰めてくれるものと見られる。SUGAはアルバム発売後、ワールドツアーに出る予定だ。
JUNG KOOKは最近、HYBEのパン・シヒョク議長とともに第63回グラミーアワードで「今年のプロデューサー」賞を受賞したアンドリュー・ワット氏と一緒にいる姿を公開し、ソロ活動が差し迫ったのではないかという推測も生んだ。
4月18日、HYBE発表によると、HYBEが2022年に1兆7000億ウォン(約1700億円)の売上を記録したなかで、JINの入隊を機にグループ完全体活動が止まったにもかかわらず、BTSが依然としてHYBEの売上の半分以上を占めていることがわかった。昨年からメンバーそれぞれが活躍することで空白を埋めているという見解だ。
ある歌謡界関係者は「BTSはK-POPを代表するグループであるだけに、グループの歩みに向けた大衆の関心が相当だ。ボーイズグループはメンバー入隊によって空白期が生じてしまうのが常だったが、BTSの場合、かえってメンバーのソロ活動は以前より活発になった。これは会社の方向性もあるだろうが、メンバーの活動意志が何よりも大きく作用したものと見られる。残ったメンバーたちの今後の活動の行方にも多くの関心が集まる」と分析する。
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