まるで流行りのように自ら災いを招き、謝罪する流れが続いている。他でもなく、韓国芸能界の話だ。
社会的に影響力が大きい芸能人やセレブなどの「無知」と「未熟」は免罪符にはならないだけに、責任感を持った態度が要求される。
最近、韓国芸能界で様々な議論が登場している。違法運転から違法撮影まで、実に様々だ。しかもSNSに自ら公開して指摘を受け、謝罪するという“自爆型”なのだ。
女子アナウンサーのキム・ソンシン(36)は最近、サイドミラーが破損した車を運転したと自ら公開し、議論に包まれた。
彼女は自身のインスタグラムに「バンという音がして何だろうと思ったが、駐車場の柱にサイドミラーをぶつけて粉々になった。命をかけて江辺北路を走った」と書き、サイドミラーが破損した状態で運転したことをアピールした。
「命をかけて走った」などと心配する声を集めたかったようだが、むしろ違法運転を自ら証明してしまった。
議論が大きくなり、通報までされる状況が発生すると、キム・ソンシンは「道路上の安全について無知で、未熟だった。これからは慎重に考え、成熟した行動を見せる」と謝罪した。
女優のチェ・ジョンユン(45)は違法撮影で袋叩きにされた。
彼女は4月5日、「狂っていた。号泣して出てきた。私もちょっと出演。私の息子キボムが素敵だ」とし、映画『リバウンド』(原題)を見た感想を伝えた。そこまでは良かったが、なんと上映中の映画の一部とエンディングクレジットを撮影した写真まで公開してしまったのだ。
これは映像著作物法第104条の6(映像著作物録画等の禁止)で違法行為と定められている。
議論になるとチェ・ジョンユンは、自分が投稿した掲示物を削除。そして「この感動は長く続きそうだ。あまりにも久しぶりに心が熱くなる。映画『リバウンド』、劇場へゴーゴー」とだけ残し、「申し訳ありません。よく知りませんでした」と謝罪した。
歌手兼俳優イム・チャンジョンの妻であり、セレブとして活動中のソ・ハヤン(32)は昨年、シートベルト未着用、運転中の自撮りなどの写真を自ら公開して騒動を起こした。
所属事務所側は「ソ・ハヤンはシートベルトを着用していたが、子供たちのシートベルトを確認できなかった」とし、「しっかりと調べられなかった点を心より謝罪する。今後、同じミスを繰り返さないようにし、さらに気を使う」と伝えた。
韓国には、芸能人は公人か否かという議論が以前からある。
公人と主張する側は、芸能人が社会に及ぼす影響が大きいという点を根拠に挙げる。反対側は、有名という理由だけで社会的な責務を持つ公人とはいえないと主張する。
しかし近年、芸能人やセレブなどの影響力が大きくなっているだけに、責任から完全に自由になれるということはないだろう。「無知」や「未熟」といった言葉は、もはや言い訳にはならない。
現実的に芸能人が社会的な影響力を持つようになっただけに、その分、さらに責任感を持った行動を見せる時点だ。
(記事提供=OSEN)
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