『江南スタイル』で“強制”世界進出してから10年…歌手PSYが考える世界攻略の秘訣【インタビュー】

2023年02月25日 K-POP

「みんな跳ねろ!」

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彼の号令には、大衆を動かす不思議な力がある。まぶしいビジュアルもなく、鍛え抜かれたフィジカルもないが、彼の歌だけは老若男女、国籍を問わず皆が楽しく一緒に歌う。

韓国アーティストとして初めて米ビルボードチャート「HOT100」の2位にチャートインした歌手PSY(サイ、45、本名パク・ジェサン)の話だ。

“強制世界進出”から10年

PSYは昨年発表した9thフルアルバム『PSY 9th』のタイトル曲『That That (prod. & feat. SUGA of BTS)』で、米ビルボード「HOT100」の80位に入り、7年ぶりにチャートインする底力を発揮した。

今年1月に開かれたソウル歌謡大賞でステージを飾るPSY

彼の公演ブランド「びしょぬれショー」と「オールナイトスタンド」は、雲の群れのような観客を駆り立てて売り切れ事態をもたらした。

何よりも2022年は、『江南スタイル』で“強制世界進出”してから10年目の年だった。そんな成果によってPSYは、去る1月に行われた第32回ソウル歌謡大賞で本賞とワールドベストアーティスト賞の2つのトロフィーを獲得し、2冠に輝いた。

自分の所属事務所であるP NATIONで、自ら養成するボーイズグループTNXが新人賞まで受賞したため、さらに意味が大きかった。

「年齢と年次に比べて、まだ自分に使い道と需要があるということがうれしかった。授賞式で賞ももらって公演もできるなんて、まだ若いという意味ではないか(笑)。TNXもスケジュールが多くて体力的に大変な時期に賞をもらうことができて、喜びが2倍だった。新人賞はたった一度しかもらえない。あの子たちと一緒に舞台に立つなんて、妙で、胸がいっぱいだ」

ソウル歌謡大賞のステージに立ったのは13年ぶりのことだ。2010年の第19回ソウル歌謡大賞では、新設された公演文化賞の最初の主人公になった。その後、『江南スタイル』の人気に支えられ、2013年の第22回ソウル歌謡大賞で栄誉の大賞と本賞を受賞した。

しかし当時は海外滞在中だったため、惜しくも授賞式には出席できなかった。

PSY

「13年ぶりにソウル歌謡大賞に来たのだが、大きく変わったことはないようだ。私の年がもっと多くなって、後輩たちが幼くなったぐらい? ハハ、私が初めて歌謡界にデビューしたときは、godとSHINHWAが当時の人気アイドルだった。その後をBIGBANG、SUPER JUNIORが継いだ。またBTSやEXOとも同じ授賞式のステージに立ったりもした。今度のソウル歌謡大賞でも第4世代のアイドルの後輩たちと一緒に、『That That』を歌った。K-POPの第1世代から第4世代のアイドルと共に授賞式に立つなんて、長い間、よく耐えてきたという気持ちになる」

実際にPSYがソウル歌謡大賞のステージで『That That』を歌ったときは、元祖K-POPスターであるBoAから第2世代アイドルスターのKARAと少女時代、そして第4世代アイドルであるIVE、TNXが共に歌った。まさにK-POP界の世代統合の瞬間だった。

PSYは辺境の非主流音楽として扱われていたK-POPの世界化を開拓した第一人者だ。『江南スタイル』は米ビルボード「HOT100」チャートで7週連続2位を記録し、英オフィシャルシングルチャートではアジア歌手として初めて1位に立った。

アメリカの3大大衆音楽授賞式である「アメリカン・ミュージック・アワード」で「ニューメディア賞」を、翌年5月には「ビルボード・ミュージック・アワード」で「ストリーミングソング(ビデオ)賞」を受賞。PSYがいたからこそ、BTSというワールドスターが世界市場の扉を叩くことができた。

「私が開拓したなんて、照れくさい。ただ少しでも役に立ったのは、『GENTLEMAN』の時からビルボードの順位にYouTube再生回数が適用されたという点だ。『江南スタイル』によってK-POPのYouTube再生回数が高い点をビルボードチャートが発見したという意味で、私が少しでも役割を果たしたようだ」

彼はK-POPの未来と発展について、「韓国市場を先に掴まなければならない」とアドバイスしたりもした。

PSY

「韓国のエンターテインメント市場は全世界で最も熾烈で緻密だ。特別な方法を模索するよりも、韓国市場で拍手を受けるために努力すれば、他国からも注目されるだろう」

PSYの2023年は、歌手、そして制作者として“二兎”を得ることだ。TNXをはじめ、Crush、Heizeなど所属アーティストの面倒を見る覚悟を伝えた。

「2022年は歌手として活動したので、2023年はTNXの助っ人として時間を過ごすと思う。その他にも我が社のアーティストたちが活動を準備しているので、マネージャーの役割をする予定だ。もちろん夏と冬にはコンサートも続く。みんなで楽しんでほしい」

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