先立って17日、出品者は、とある中古取引アプリに「2021年09月頃拾得。BTSが外交官パスポート作りでパスポート課に極秘訪問した時、待機スペースに置いていった。紛失物申告後、6カ月間、探す電話や訪問がなかったため拾得者が所有権獲得」と書き込んだ。自身の言葉を立証するため、外交部の職員証も添付していた。
続いて「BTS JUNG KOOKが直接被ったバケットハットで、かなり使用感がある状態。“お金を払っても手に入らない物です”、“未来は現在の価格以上の価値があると考える”」などの煽り文句も載せていた。
『ハンギョレ新聞』によると、ソウル瑞草(ソチョ)警察署は、この件が告発状形式の国民権益委員会国民申聞鼓を通じて通報が寄せられると、内偵捜査を進めたという。
しかし問題が大きくなると、出品者は18日に販売文を削除し、京畿道龍仁(キョンギド・ヨンイン)の交番に自首。販売しようとした帽子も提出した。自首当時も自身が外交部の職員だと述べていたため、外交部パスポート課がある瑞草警察署に事件が移管された。
なお外交部のパク・ジン長官は24日、国会外交統一委員会の総合監査で、「共に民主党」のイ・ジェジョン議員から、この事件に関して「特定人物を容疑者として調査中か」という質問を受けた。
パク長官は、「内部で調査中だ。事実関係など具体的な内容は個人の身上なので、この場で話すのは難しい」と答えていた。
◇JUNG KOOK プロフィール
1997年9月1日生まれ。本名チョン・ジョングク。2011年に放送された韓国のオーディション番組『スーパースターK』(Mnet)シーズン3の予選で脱落。デビューは逃したものの、多数の大手芸能事務所からオファーを受けた(現在所属するBig Hitエンターテインメント・現HYBEもそのうちの1つ)。本人は、「事務所見学の際にRMのラップに感銘を受けて入社を決意した」と振り返っている。その後、2013年にBTSのメンバーとしてデビューし、世界的な人気を誇るトップスターとなった。