菊池桃子参加の「RA MU」にフォーカス!Night Tempoが「昭和グルーヴ」第15弾をリリース

2022年09月27日 話題

まず『青山Killer物語』はRA MUの4枚目にして最後のシングルで、1989年2月8日に発売。オリコン最高位19位と大きなヒットには至らなかったが、ファンの間では名曲と評価が高く、Night Tempoもフェイバリット・ナンバーとして挙げるこの曲を、当時のマルチ・トラック・データを使用し、渾身のリミックスを制作、フロア映えする仕上がりとなっている。今年のフジロックでもテスト・プレイし、話題となったナンバーである。

また『少年は天使を殺す』はRA MUの2ndシングルとして1988年6月8日に発売され、オリコン最高位4位を記録。その後、発売されたRA MUが残した唯一のアルバムにして、シティポップの名盤として最近評価されている『Thanks Giving』にも収録されているナンバー。

Night Tempoは2010年代後半に個人的な趣味でこの曲のリエディットを制作し、ネットにアップしていたが、今回新たにリミックスを施し、公式にリリースされる運びとなった。アグレッシヴなFuture Funkへとアップデートされたサウンドで、破壊力満点のトラックに仕上がっている。

ジャケットは、RA MUの歴代ジャケットへのオマージュとも言うべき世界観で、Night Tempo自らが制作したという。

RA MU『愛は心の仕事です』オリジナルジャケット
RA MU『愛は心の仕事です』オリジナルジャケット
RA MU『TOKYO野蛮人』オリジナルジャケット
RA MU『青山Killer物語』オリジナルジャケット
RA MU『Thanks Giving』オリジナルジャケット

なお9月上旬にはアメリカのロサンゼルスとサンフランシスコでYung Baeのライヴにゲスト出演、アメリカ人オーディエンスを80’sジャパニーズ・ポップスで沸かせ、また同時期にNHK『うたコン』に出演し、細川たかしと『北酒場』リエディットをパフォーマンスするなど、振り幅の広い活動で国内外にインパクトを与えているNight Tempo。時代・国境を越えて評価されているRA MUだが、このリミックスで更にその動きに拍車がかかることだろう。

◇Night Tempo(ナイト・テンポ) プロフィール

80年代のジャパニーズ・シティポップや昭和歌謡、和モノ・ディスコ・チューンを再構築した「フューチャー・ファンク」の人気アーティストである、韓国人プロデューサー兼DJ。米国と日本を中心に活動する。竹内まりやの『プラスティック・ラブ』をリエディットして欧米でシティ・ポップ・ブームをネット中心に巻き起こした。角松敏生とダフト・パンクをこよなく敬愛する、昭和カセット・テープのコレクターでもある。昭和時代の名曲を現代にアップデートする『昭和グルーヴ』シリーズを2019年に始動。Winkを皮切りに、杏里、1986オメガトライブ、BaBe、斉藤由貴、工藤静香、松原みき、中山美穂、秋元薫、菊池桃子、八神純子、小泉今日子、細川たかし、飯島真理とこれまでに14タイトルを発表。2021年5月には、昭和アイドルにフォーカスした『昭和アイドル・グルーヴ』のコンピレーションCDもリリースした。オリジナル・アルバムは、『Moonrise』(2018年)、『夜韻Night Tempo』(2019年)、『Funk To The Future』(2020年)、『集中Concentration』(2021年)の4タイトルをセルフリリース。2021年12月1日には初のメジャー・オリジナル・アルバム『Ladies In The City』をリリース。2022年7月にはフジロックフェスティバル‘22の出演、そして8月には全国7都市を周る来日ツアーを開催。ディスク・ガイド本『Japanese City Pop 100, selected by Night Tempo』を発売するなど、世界的なシティ・ポップ・ブームの牽引役として活躍中の彼は、地上波TVでも数多く取り上げられ、今最も注目される海外アーティストの1人である。

◇RA MU プロフィール

1984年に映画『パンツの穴』のヒロインとしてスクリーンデビューし、同年、『青春のいじわる』で歌手としてもデビューした菊池桃子が1988年に結成したロック・バンド。フュージョン・グループ「プリズム」のサポートミュージシャンとしても知られるキーボーディストの松浦義和が中心となり結成。作詞が売野雅勇、康珍化、作曲を和泉常寛、編曲を新川博らが主に手掛け、ブラック・コンテンポラリーとアイドルの組み合わせにより、当時としては異色のバンドだったが、2010年代以降のシティ・ポップブームの中で再評価されている。

「昭和グルーヴをよりカジュアルに」Night Tempoが見据えるジャパニーズ・レトロの未来

【画像】BTS・VとBLACKPINKジェニー、お揃いTシャツの“密着ショット”が拡散中…カップル写真3枚目?

【サブカル日韓】“サマソニ”出演アーティストも! 「韓国シティポップ」が新たなブームを巻き起こす?

前へ

2 / 2

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集