ドラマ『美男堂』の放送糾弾記者会見が実施、視聴者への“拒否宣言”提案やNetflixへの公文書送付も

2022年06月28日 話題 #韓国ドラマ

「ドラマ現場の労働者が、これ以上怪我をせずに死なないよう関心と連帯をお願いする」

【注目】労基法の遵守を要求したスタッフを全員解雇?疑惑の『美男堂』側が反論

6月27日午前、ソウル市麻浦区(マポグ)ハンビッメディア労働人権センターでは、ソ・イングク主演のKBS2ドラマ『美男堂の事件手帳』の放送糾弾記者会見が開かれた。

この会見には、ハンビッメディア労働人権センターのチン・ジェヨン事務局長、KBS視聴者委員兼言論改革市民連帯のクォン・スンテク、『田園日記』『コーヒープリンス1号店』を手掛けたMBCのイ・ウンギュ元ドラマPD、公益人権法財団弁護士ユン・ジヨン、全国映画産業労働組合パク・チャンヒ、『美男堂』スタッフA氏が参加した。

糾弾記者会見の様子

先立って希望連帯労組・放送スタッフ支部は、『美男堂』がスタッフに労働基準法を遵守せず、不法に製作を強行していると主張し、放送日程変更を促した。

だが『美男堂』側が予定通り放送日を確定すると、記者会見等で批判。当時、『美男堂』側は「業務委託契約書により週52時間を遵守し撮影を進行した」と釈明した経緯がある。

「製作者も労働者」

この日、取材陣の前に立った解雇されたスタッフなどは、ドラマの撮影現場で暗に起きている不当雇用および法的問題に対して、変化を促していた。ユン・ジヨン弁護士は、「このすべての問題の根本的な問題は、ドラマスタッフを労働者と認定しなかったということだ。それで労働基準法を使わず、自然にこのようになった」と話した。

続けて「労働基準法の休憩時間がよく守られていなかった。矛盾しているのは、とにかく法律上では一日8時間、週40時間勤務が可能で、延長勤務は12時間のみ可能だ。問題は弾力的労働時間制が適用されるため、契約書に規則が入らなければならない。これらすべてが労働基準法違反だ。ドラマスタッフと関連して、数年前に雇用労働部で大規模の監督をしたが、昨年、裁判所で一つの判決が出た。製作者も労働者ということだ」と説明した。

(画像=KBS2)『美男堂の事件手帖』ポスター

またユン・ジヨン弁護士は、「法的な部分では問題が多いが、慣行的な部分で皆勤労契約書を書かないので乱発しているのだ。法的に見ようとするならば争いの余地がない。契約期間は5月30日までで、合意の上、延長できるとされている。撮影が続けば更新が期待される更新期待権があるにもかかわらず、スタッフの意思に反して彼らを解雇した」と伝えた。

そしてイ・ウンギュPDは、「人が死ぬほど放っておいてはならない。絶対に譲歩してはならない。ドラマのシステムを週1回に変えなければならない。韓国しかない。1週間に120分、映画一本を作るということだが話にならない。放送経営陣が決める問題だ。言論労組の方々に伏せて祈る。放送局は横暴だ」と述べた。

公営放送会社であるKBSへの批判も提起された。クォン・スンテク事務処長は、「KBSは公営放送であるだけに、公的責任から自由ではない」とし、「労働関連の問題が起きた作品をそのまま放映するKBSに深い遺憾を感じる」と主張した。

スタッフA氏は「『美男党』のほかにも、労働基準法が守られていない事例が多い。問題を提起した人々をブラックリストに上げるという話も出ている」とし、「ほかのスタッフのためにも、今日の席が無意味でないことを願う」と語った。

最後にチン・ジェヨン事務局長は、「視聴者に『美男党』視聴拒否宣言をしようと提案する予定だ。多くの方々に、ドラマを作る方々も幸せになろうというメッセージを伝えようと思う」とし、「(『美男党』が配信される)Netflix本社にも公文書を送り、アメリカのスタッフたちにも連帯要請しようと思う。ドラマ現場の労働者が、これ以上ケガをせずに死なないよう関心と連帯をお願いする」と強調した。

なおドラマ『美男堂の事件手帳』は、元プロファイラーで、偽の巫堂(ムダン)に成りすまして占いカフェ「美男堂」を営む主人公と、手段を選ばない刑事が奇妙な事件に巻き込まれるミステリーコミカル捜査劇。6月27日に韓国KBSで初回が放送された。

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