BTS(防弾少年団)が韓国アーティストとして初めてホワイトハウスを訪問し、ジョー・バイデン米大統領と意見を交わした。
BTSは5月31日15時(現地時間、日本時間6月1日4時)、ホワイトハウスの執務室でバイデン大統領と約35分間、歓談した。今回の歓談でバイデン大統領とBTSは、アジア系住民へのヘイトクライム(憎悪犯罪)とインクルージョン(受け入れ、包容)、最近の韓国訪問などについて対話を交わした。
BTSの今回の訪問は、ホワイトハウスが「アジア系アメリカ人・ハワイ原住民・太平洋島嶼原住民(AANHPI)遺産の月」を締めくくる意味で招待し、実現した。
バイデン大統領は最近のアジア系へのヘイトクライムなどについて言及し、“憎悪”という話題を投げかけた。バイデン大統領は「憎しみは、ただ隠れてしまうだけだ。善良な人が憎しみについて話し、どれほど悪いのかを話せば、憎しみは次第に減る」と説明した。
バイデン大統領は「人々は皆さん(BTS)が言うことに耳を傾ける。そして皆さんがすることは、すべての人々にとって良いこと」と評価し、「これは皆さんが持っている(芸術的)才能のおかげだけでなく、人々とコミュニケーションするメッセージのおかげで、それが重要なポイントだ」と語った。
BTSは、バイデン大統領が最近署名して発効した「アジア憎悪犯罪防止法案(COVID-19 HATE CRIMES ACT)」に感謝を表し、「アジア系を対象とした嫌悪犯罪の解決策を求めるために、僕たちも小さな努力でも、やれることを願う」と答えた。
歓談を終えてバイデン大統領は、BTSに大統領記念コインをプレゼントした。
これに先立ってBTSの7人はホワイトハウスのブリーフィングルームを訪れ、100人余りの記者団の前でホワイトハウス訪問の目的と感想を伝えた。
ホワイトハウスのカリーヌ・ジーン・ピア代弁人は、「韓国から来た特別なゲストを歓迎することができてうれしい。彼らは“グラミーアワード”受賞候補に上がった世界的なアイコンであるだけでなく、尊重と肯定のメッセージを伝える若いアンバサダーだ」と、BTSを紹介した。
BTSは英語と韓国語を交えて順番に挨拶した。リーダーのRMは、「今日ホワイトハウスに招待され、アジア系を対象にした嫌悪犯罪、アジア系のダイバーシティー、そして多様性について議論する席を持つことになって大きな光栄だ」と話した。
JINは「今日はAANHPI Heritage Month(アジア系アメリカ人・ハワイ・島嶼原住民遺産の月)の最後の日だ。僕たちはAANHPIコミュニティと意志を共にして、記念するためにホワイトハウスに来た」と訪問目的を明らかにした。
JIMINは「最近、アジア系を対象にした多くの憎悪犯罪に驚き、胸が痛かったが、こういったことが根絶されることに少しでも役に立てるよう、今日この場で声を出そうとする」と伝えた。
続いてJ-HOPEは「僕たちの音楽を愛してくれる、多様な国籍、言語、文化を持つ僕たちのファン、ARMYの皆さんがいたから、僕たちが今日この場に来ることができたと思い、本当に感謝している」と全世界のファンに感謝を伝えた。
JUNG KOOKは「韓国人の音楽が異なる言語と文化を越えて世界中の多くの人々に届いていることが、今も不思議だ。このすべてをつなげてくれる音楽というものは、本当に素晴らしいメディエーターだ」と説明した。
SUGAは「自分と違うからといって、それは間違っているわけではない。“正しいか悪いか”ではなく、“違いを認め合う”ことから“平等”は始まると思う」と強調した。Vは「僕たちはみんなそれぞれの歴史を持っている。今日、一人ひとりが意味のある存在として互いに尊重し、理解するための、もう一歩になることを願う」と話した。
最後に、RMは「重要な問題について一緒に話し、僕たちがアーティストとして何ができるかを考える機会を作ってくれたバイデン大統領とホワイトハウスに感謝します」と締めくくり、挨拶を終えた。
BTSは今回のホワイトハウス訪問で、また新たな韓国アーティスト「初」という歴史を作った。韓国アーティストを代表してホワイトハウスに招待された彼らは、バイデン大統領との歓談を通じてグローバルな影響力を証明した。
(記事提供=OSEN)
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