女優チョン・ミソンがこの世を去った。
スクリーンからテレビ、舞台まで活発な演技活動を控えていた彼女だっただけに、その衝撃はさらに大きい。
チョン・ミソンは6月29日午前、全州(チョンジュ)のホテルで息を引き取ったまま発見された。所属事務所側は「普段からうつ病の治療を受けていたが、悲しいニュースを伝えることになった」と述べた。遺体安置所はソウル峨山病院葬儀場に用意され、出棺は7月2日午前5時30分だ。
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何よりも彼女の新作が次々と公開あるいは放送予定だったので、チョン・ミソンの悲報はさらに多くの衝撃を与えている。
彼女は6月29日と30日に行われる演劇『実家の母親と2泊3日』に出演するために、全州のホテルに滞在していた。6月29日午後2時の演劇はキャンセルされ、午後6時の公演は女優イ・ソリムが代わりに舞台に立った。
チョン・ミソンは死去する4日前の6月25日、映画『わが国の語音』(原題、チョ・チョルヒョン監督)の製作報告会に参加し、作品とキャラクターに対する愛情を見せた。
映画の中で昭憲(ソホン)王后を演じたチョン・ミソンは、報告会で映画『殺人の追憶』(ポン・ジュノ監督)以来の共演となったソン・ガンホ、パク・ヘイルとの感想やキャラクターに対する紹介など伝えていた。明るい姿を見せていただけに切なさを増している。
『わが国の語音』側も悲痛に陥った。
『わが国の語音』側は「深い哀悼の意を表する」とし、「今後、映画に関する日程は議論した後、申し上げたい」と述べた。『わが国の語音』側は7月24日に公開を控えているため、忙しいプロモーションのスケジュールを控えている。しかし誰もが衝撃と悲しみに陥った今、スケジュールよりも故人の追悼をまず先に伝えるという立場だ。
さらにチョン・ミソンは、来る9月に放送予定の新ドラマ『朝鮮ロコ-ノクドゥ伝』(原題、KBS2)の出演も控えていた。彼女は劇中、ガールクラッシュの役割を演じる予定だった。
『朝鮮ロコ-ノクドゥ伝』側は、「すぐに撮影を控えていたので全員が悲痛な心情」とし、「深い哀悼の意を表し、ご冥福を祈ります」と述べた。現在『朝鮮ロコ-ノクドゥ伝』は撮影を開始した状態だが、チョン・ミソンはまだ撮影に入っていなかった。そのため他の女優にキャスト変更する状況となった。
チョン・ミソンは去る6月14日、BOAZエンターテインメントと専属契約を結んで女優としての新しいスタートを知らせたばかりだ。それだけ活動に情熱的な姿を見せていたため、さらに信じられないという衝撃を与えている。
芸能界からの追悼も続いている。
俳優兼プロデューサーであるハン・ジイルはSNSを通じて「また1人の仲間を守れなかった」と嘆き、女優ユ・ソジンは「信じられない。あまりにも胸が痛い」と伝えた。ユン・セアも菊の花の写真とともに、「ゆっくり休んでください。きれいな人」という文を掲載して故人を追悼した。
チョン・ミソンは、1986年に子役としてデビューし、『製パン王キム・タック』『ファン・ジニ』『野人時代』『太陽を抱く月』『偉大な誘惑者』など、数々のドラマに出演した。また『殺人の追憶』『母なる証明』『かくれんぼ』などの映画に出演して、活動を広げてきた。
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