兵役で「社会服務要員」になる芸能人が多いのはなぜなのか

2019年06月08日 話題 #康熙奉コラム #兵役
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兵役に入る芸能人の話題がニュースを賑わせているが、なかでも「社会服務要員」になる芸能人が多いという印象がある。実際はどうなのだろうか。

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そもそも、社会服務要員は徴兵検査で4級(補充役)の判定を受けた人が現役兵の代替として公的機関で勤務する制度だ。まずは、徴兵検査がどのように行われるのかを見ていこう。

徴兵検査は、心理検査、身体検査、適性検査の順で行われる。心理検査では、対象者の精神面での健康状態を確認する。軍務の期間中に起こりうる精神錯乱による諸問題を防ぐ目的がある。

この検査の結果、精密検査が必要と判定された人は、臨床心理士による細かい検査を受ける。そして、精神病や反社会性のために軍務が無理だと判定されれば兵役免除になる可能性が高くなる。

身体検査では、胸部レントゲン、血液および小便検査、心電図、麻薬反応検査、肝機能検査などが実施され、身長・体重・視力・血圧なども測定される。このようにして基本的な身体検査が終われば、9科目のそれぞれの専門医師と1対1で精密な検診が行われ、最終的には首席専門医が各科目の結果を総合的に判定する。

社会服務要員として兵役中の2PMジュノ

最後が適性検査だ。ここでは、対象者が持っている能力が軍務のどの分野で生かせるかが判定される。

以上の3つの段階を経て、最終的な兵役等級(1級~7級)が決定される。この兵役等級を具体的に見ると、1級から3級までが現役兵、4級が補充役、5級が第二国民役(平時には入隊が免除になるが、戦時には勤労召集の対象者になる)、6級は兵役免除、7級は徴兵検査の再診である。

このなかで社会服務要員になるのは4級の補充役だ。入隊の代わりに公的機関で代替勤務をすることになる。

4級になる大きな原因は、持病(喘息など)や身体の故障である。特に、俳優やK-POPグループのメンバーの場合は、撮影や練習などで身体を酷使しており、特定の部位を傷めていることが多い。しかし、多忙のために十分な治療を受けられないケースもあって故障が悪化し、それが徴兵検査で4級判定を受ける大きな理由となっている。

こうした事情は理解できる。身体の故障はいわば「職業病」なのである。このあたりは一般の人とは違う。

芸能人の立場からしても、自ら社会服務要員を願っているとは言いがたい。兵役期間が現役兵より3カ月も長くなるし、ネット上で批判されることも多くなる。

それでも、身体の故障を理由に4級判定を受けることが芸能人に多いというのは、やむをえないことなのだ。

社会服務要員は立派な兵役だ。堂々と社会服務要員として兵役を全うしてほしい。

(文=康 熙奉/カン・ヒボン)

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