20万人が放送中止要求も…韓国ドラマ『スノードロップ』、歴史歪曲を公式否定「誤解は解消される」【全文】

2021年12月21日 話題 #韓国ドラマ

日本では「Disney+(ディズニープラス)」で配信中のJTBC新ドラマ『スノードロップ』(原題『雪降花:snowdrop』)側が、“歴史歪曲”論争と関連した立場を明らかにした。

【写真】『スノードロップ』主演ジス、ベッド上で見せた“高貴な美しさ”

12月21日、『スノードロップ』側は「放送公開以降、事実と異なる内容を基にした議論が冷めないため、立場をお伝えする」とし、「まず、『スノードロップ』劇中の背景と主要事件のモチーフは、軍部政権時代の大統領選挙の政局だ。この背景に、既得権勢力が権力維持のために北朝鮮政権と野合するという仮想の話が含まれている。『スノードロップ』は、権力者に利用され犠牲となった彼らの個人的な叙事を示す創作物だ」と説明した。

続けて、「『スノードロップ』には民主化運動を主導するスパイは存在しない。男女主人公が民主化運動に参加したり、導いたりする設定はこれまでの1話、2話にも登場しなかった」とし、「現在、多くの方々が指摘してくださっている“歴史歪曲”と“民主化運動卑下”の懸念は、今後のドラマの展開の過程で誤解の大部分が解消されるはずだ。不当な権力によって、個人の自由と幸福が抑圧される異常な時代が繰り返されないことを願う制作陣の意図が込められている」と伝えた。

また、「放送前にストーリーを多く明かすことができないのが惜しくはあるが、今後の展開を見守ってくださるようお願いしたい」とし、「JTBCはコンテンツに対する大切な意見を聞くため、ポータルサイトのリアルタイムチャットと公式視聴者掲示板を開き、多様な声を聴取する計画だ。JTBCが核心的に追及する価値は、コンテンツ創作の自由と制作独立性だ。JTBCはこれを基に、今後も良い作品をお見せするために最善を尽くす」と付け加えた。

(写真=JTBC)チョン・ヘイン(右)とBLACKPINKのジス

去る12月18日に韓国で放送がスタートした『スノードロップ』は、ストーリーや登場人物をめぐって放送前からスパイ及び民主化運動卑下疑惑など、歴史歪曲の議論に包まれている。

韓国大統領府公式ホームページに設置された国民請願サイトでも放送中止を求める国民請願が登場し、すでに20万人以上の賛同を獲得。韓国の国民請願は、30日以内に20万人以上が賛同すれば、政府関係者の公式回答を聞くことができるため、その回答が待たれている状況だ。

なお、『スノードロップ』は俳優チョン・ヘインとBLACKPINKのジスが主演を務めている。

以下、『スノードロップ』側の発表全文。

JTBCがドラマ『スノードロップ』の議論について立場を明らかにします。

『スノードロップ』の放送公開以降、事実と異なる内容を基にした議論が冷めないため、立場をお伝えいたします。

まず、『スノードロップ』の劇中の背景と主要事件のモチーフは、軍部政権時代の大統領選挙の政局です。この背景に、既得権勢力が権力維持のために北朝鮮政権と野合するという仮想の話が含まれています。『スノードロップ』は、権力者に利用され犠牲となった彼らの個人的な叙事を示す創作物です。

『スノードロップ』には民主化運動を主導するスパイは存在しません。男女主人公が民主化運動に参加したり、導いたりする設定はこれまでの1話、2話にも登場しませんし、以降の台本でもどこにも存在しません。

現在、多くの方々が指摘してくださっている“歴史歪曲”と“民主化運動卑下”の懸念は、今後のドラマの展開の過程で誤解の大部分が解消されるでしょう。不当な権力によって個人の自由と幸福が抑圧される異常な時代が繰り返されないことを願う制作陣の意図が込められています。

放送前にストーリーを多く明かすことができないのが惜しくはありますが、今後の展開を見守ってくださるようお願い申し上げます。

JTBCはコンテンツに対する大切な意見を聞くため、ポータルサイトのリアルタイムチャットと公式視聴者掲示板を開き、多様な声を聴取する計画です。

JTBCが核心的に追及する価値はコンテンツ創作の自由と制作独立性です。JTBCはこれを基に今後も良い作品をお見せするために最善を尽くします。

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