最終回に備えて『オクニョ』に登場する制度と王家をスッキリ解説!

『オクニョ 運命の女(ひと)』の中でチン・セヨンが演じたオクニョは、典獄署(チョノクソ)で生まれて育ったことになっていた。それだけに、典獄署はこのドラマで重要な舞台であった。はたして、典獄署とは何であろうか。

そもそも朝鮮王朝時代に、行政の最高機関のことを「議政府(ウィジョンブ)」といったが、この議政府には6つの官庁があった。これを六曹(ユクチョ)と呼んだ。

六曹の1つが刑曹(ヒョンジョ)であり、法務全般から刑罰までを仕切る官庁だった。この刑曹に所属する役所の1つが典獄署だ。

それでは、典獄署では何をしていたのか。

罪を犯した囚人たちを拘束すると同時に、裁判によって決まった刑を執行する役目を担っていた。現代に置き換えれば、典獄署は刑務所と同じである。

(関連記事:「本当に40代!?」時代劇『オクニョ』の悪女チョン・ナンジョン役パク・チュミの美しき秘蔵写真

(写真提供=MBC)

この典獄署は、どんな者たちが収監されていたか。

朝鮮王朝時代、刑罰には5種類があった。

刑が重い順にいうと、死(サ/死刑のこと)、流(ユ/遠方に流罪にする刑)、徒(ト/つらい重労働をさせる刑)、杖(チャン/杖で叩く刑)、笞(テ/笞で打つ刑)であった。

こうした刑罰の中で「笞」に該当する者は収監されることはなかった。つまり、典獄署の監獄に入っていたのは「杖」以上の罪に問われていた者たちであり、やがて、「流」の者は遠方へ流罪となり、「死」の者は死刑になってしまった。

当時の王家の女性たちはどう生きたのか

また、『オクニョ 運命の女(ひと)』には捕盗庁(ポドチョン)がよく登場する。この役所は、はたして何をするところなのだろうか。

前へ

1 / 2

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集