BTS(防弾少年団)が去る9月20日に行われた国連総会「SDG(持続可能な開発目標)モーメント」開会セッションに参加し、若者世代の声を伝える演説をして連日話題だ。
その演説は100万人の視聴者が見守ったのだが、翌9月21日には国連公式YouTubeチャンネルに『Permission to Dance』の“国連バージョン”まで公開され、さらに存在感を示している。
そんななかBTSが今回の国連演説で着用していた黒スーツにも、注目が集まっている。というのも彼らが着たスーツには特別な意味があったのだ。
韓国のとある衣類ブランドが9月21日、公式SNSに国連総会に参加したBTSの写真を上げながら、「国連“SDG Moment”イベントに参席したBTSと共にした」と明かした。
そのブランドは、在庫となっている衣類や環境に優しい生地を使用して、新しいコレクションを提案する“アップサイクリング”ファッションブランドだ。アップサイクリングとは、捨てられるはずの廃棄物や不要な製品にデザインやアイデアなどの新たな付加価値を持たせて、別の新しい製品にアップグレートすることを意味する。
同ブランドはBTSの衣装について、「今回のスーツはBTSの国連演説を支持し、持続可能なファッションを最大限に表現した」と伝えた。
つまるところBTSは、韓国ブランドの、しかもアップサイクリングされた衣装で国連演説を行ったわけだ。
周知の通り、BTSは世界的なブランドであるルイ・ヴィトンのアンバサダーであり、世界に影響力を持つファッションアイコンでもある。そんなBTSが韓国のブランドを、しかもアップサイクリング・ブランドのスーツを着用したということは注目に値する。
彼らが参加した国連の「SDGモーメント」の主旨にぴたりと合っており、彼らが演説で述べていた「環境問題に心から関心を持つこと」という呼びかけにもつながる行動だ。演説したことに責任を持って実践する真摯な姿勢を感じざるを得ない。
持続可能なアップサイクリングされた衣装で演壇に立ち、世界に環境問題について問いかけたBTS。一挙手一投足が話題になる彼らの選択は、多くの人に様々なきっかけを与えることになりそうだ。
前へ
次へ