代わりのきかない“唯一無二”の俳優たちが、リュ・スンワン監督の新作映画『モガディシュ』(原題)で集結した。
7月1日、映画『モガディシュ』のオンライン制作報告会が行われた。
『モガディシュ』は1991年のソマリア内戦で首都モガディシュに孤立した人々の生死をかけた脱出を描いた作品で、映画『神と共に』シリーズを手掛けたデクスタースタジオが制作を担当している。
今作は“信じて見る俳優”と呼ばれるキム・ユンソクとチョ・インソンの初共演をはじめ、ホ・ジュノ、ク・ギョファン、キム・ソジン、チョン・マンシク、キム・ジェファ、パク・ギョンへなどの名俳優が大勢出演することで注目が集まった。
キム・ユンソクは「リュ・スンワン監督と今回初めて仕事をする。常々リュ監督と仕事をしたいと思っていた」とし、「シナリオが本当に気に入った。キャラクターそれぞれが個性的で、目的と行動がシナリオにしっかり馴染んでいた」と述べた。
豪華俳優たちの合流でシナリオの魅力はさらに倍増した。彼は「似たような人物は誰1人いない。それぞれがそれぞれの役に溶けこんでいた。非常に多様だと感じた」と自信を示した。
チョ・インソンも「天国のような感じがした。僕にとっては現場にいれば辛い時間さえも忘れさせてくれるくらいの力があった」とし、「(キム・ユンソク)先輩が一緒に演技をしながら僕をリードしてくださったおかげで、リアクションさえすれば良かった。心落ち着く現場だった」と満足げに語った。
キム・ユンソクも「『卑劣な街』を見てチョ・インソンさんと共演したいと思っていた。実際に共演してみて利他心が大きい俳優だと感じた」と絶賛した。
『モガディシュ』は実話を元にした映画だ。しかし、なぜモガディシュの戦闘が描かれたのか。
リュ監督は「デクスタースタジオでモガディシュでの実話を素材にしたプロジェクトを開発していたところ、私にこのプロジェクトを提案してくださった。モガディシュの戦闘についてなんとなく知ってはいたのだが、調査されたものを見たとき、あまりにも気の毒なドラマ、劇的な状況、そして人物たちが私を魅了した」と明かした。
しかし、実際にソマリア現地で撮影するのは難しく、モロッコでのオールロケーションで進められた。俳優たちは「それでも現地のようだった。制作陣はとても苦労したと思う」と口をそろえ、リュ監督も「俳優たちも徐々に現地人のように役に溶けこんでいた」と称賛した。
リュ監督は続けて「最高の俳優たちが力を合わせたこと、目撃したこと、感じたことを観客にお見せしたいと思った」とし、「この方たちがこの役に相応しいと思ったので提案させていただいた。初めて一緒に仕事をする方たちとは思えないほど、皆がお互いに相手の演技を見て調和をとる姿が感動的だった。個人的に貴重な経験だった」と述べた。
『モガディシュ』は今夏の話題作として最初に封切を迎える作品だ。キム・ソジンは今作の特徴について「生きるための切実さ、生存に対する感覚に最も焦点をあてた映画」とし、「観客の皆さんも多分、映画が終わる最後の瞬間まで、切実さと切迫さから来る緊張感を一緒に体験できると思う」と話した。
また、キム・ジェファは「臨場感を味わってほしい。今まで見たことなかった決意のシナリオであり、これがどのような形で映像化されるかがとても気になった。現場にいるのに、事件の渦の中にいるような感覚を生々しく感じた。観客の皆さんもスクリーンを通して感じていただけると思う」と自信を示した。
最後にキム・ジェファは「ヨム・ジョンア、キム・ヘス先輩も予告を10回ずつ見てくださった。“公開されたらすぐに皆で見る”と話してくださった」とし、チョ・インソンは「運命のように僕の誕生日に公開されるので、両親への素敵なプレゼントになりそう」と期待を高めた。
『モガディシュ』は韓国で来る7月28日に公開予定だ。
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