韓国ユニセフ委員会は6月7日、ユニセフの国際親善大使であるキム・ヨナから新型コロナのワクチン供給のための基金10万ドル(約1090万円)を受納したと明かした。
この全額は、開発途上国へのワクチン供給を支援したいというキム・ヨナ親善大使の意思に従って、COVAX(コバックス)ファシリティのワクチン供給の支援に回る計画だ。
2010年にユニセフの国際親善大使に任命されたキム・ヨナは、ハイチ大地震やシリア内戦、フィリピン・ハイエン台風、ネパール地震のほか、国内では遺児支援、大邱(テグ)地域へのコロナ防疫支援など、国内外の子どもたち保護に積極的に取り組んできた。
試合の優勝賞金や個人寄付、ファンクラブの寄付など、韓国社会の寄付文化の拡散だけでなく、スポーツにおける児童権利、障害児童の権利増進など、多様な児童権利擁護活動にも積極的に参加して善良な影響力を発揮している。
キム・ヨナは今回の寄付について「世界各地で医療システムが崩壊し、子どもたちが基本的な保健サービスを利用しづらくなっているという話に心が痛んだ。新型コロナのワクチンの普及と終息に少しでも役立つことを願う」とコメントした。
ユニセフ韓国委員会のイ・ギチョル事務総長は、「国内の新型コロナ危機状況の中でファンと共に基金を伝達してくださった昨年に続き、全世界の子どもたちのために再び基金を寄付してくださった。ここ13年間、ユニセフの活動を積極的に支援してくださったキム・ヨナ親善大使に深く感謝する」と述べた。
◇キム・ヨナ プロフィール
1990年9月5日生まれ、元フィギュアスケート選手。2010年バンクーバー五輪金メダル、2014年ソチ五輪銀メダル、2009年と2013年の世界選手権優勝など、輝かしい成績を残し、韓国では“フィギュア女王”と呼ばれる。2014年2月に引退。引退後も高い人気を誇り、数多い人気女優を押さえてCM女王として君臨している。フィギュアスケート選手の強化・育成活動を続けており、ボランティア活動や寄付活動にも積極的だ。
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