「12月31日に雨が降ったら会おう」。この約束は守られるのだろうか。
4月28日に韓国公開を控えた映画『雨とあなたの物語』(原題)は、偶然手渡された一通の手紙が、互いの人生の癒しとなったヨンホ(演者カン・ハヌル)とソヒ(演者チョン・ウヒ)。そんな2人が「雨が降る12月31日に会おう」と可能性の薄い約束をしたあとの展開が繰り広げられるエモーショナルな恋愛映画だ。
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事前に予想された2人のラブロマンスとは異なり、最終的な結果よりもその過程にスポットを当てている。舞台は90年代から2000年代初頭となっており、懐かしさにあふれている。
本作は、男女の主人公を中心に物語が進行する従来のラブロマンスとは一風異なり、男性主人公が好きになった女性の事情が発端となるまた別の話だ。また、手紙をやりとりしながら想いを深めていくが、カン・ハヌルとチョン・ウヒの対面シーンもない。
しかし、2人の初々しい“コンビネーション”はスクリーンを埋め尽くすほどだという。また、ラブロマンスというには多少無理のある展開もあるが、物語が進むほど伏線が回収され、特にエピローグが必見だという。
さらに、2000年代初頭の懐かしい背景も印象的だ。「画面が横に変形するガラケー」をはじめ、青組と白組に別れた運動会、ビンテージな衣装まで披露される予定だ。
時が経っても皆に存在する青春、そして何か、誰かを待つこと思い起こさせる本作。特別出演のカン・ソラの存在感も見逃せず、主演と言っても差し支えない。美しい映像と音楽が、カン・ハヌルとチョン・ウヒの化学反応をさらに豊かにしてくれているエモーショナルな作品だ。
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