“いじめ問題”で主演俳優が降板した韓国ドラマ、速やかな損害賠償を要求…スタッフ100人の嘆願書も

2021年04月12日 話題

主演俳優ジスが学生時代の“いじめ問題”で降板した韓国ドラマ『月が浮かぶ川』(原題)の制作会社ビクトリーコンテンツが、ジスの所属事務所キーイーストに対して損害賠償を求めたなか、新たな動きが報じられた。

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4月12日、韓国メディア『SPOTV NEWS』によると、制作会社ビクトリーコンテンツは裁判所に期日指定申請書(裁判を実施する日にちを申請する文書)を提出しており、『月が浮かぶ川』のスタッフ約100人が裁判を早く行ってくれという趣旨の嘆願書を出したという。

民事訴訟法上の期日は、職権または当事者の申請によって指定される。ビクトリーコンテンツの期日指定申請は、ジスの降板で発生した損失を民事処理し、速やかに回復させるためのものと見られている。

「巨大な損害が今も続いている」

(画像提供=KBS)『月が浮かぶ川』、もともと俳優ジス(左)が主演していた

先立って『月が浮かぶ川』の制作会社ビクトリーコンテンツは4月2日、「当社は2021年4月1日付で(株)キーイーストを相手に、当社の損害額の一部を請求する損害賠償請求訴訟をソウル中央地方裁判所に提起した」と発表した。

ビクトリーコンテンツは「この事件はキーイーストの所属俳優であるジスの学校暴力と関連している」とし、「当社は再撮影による各種スタッフのコスト、場所や機器の使用料、出演料、美術費などの直接的な損害を被り、他にも視聴率の低下、海外顧客のクレーム、期待売上高の減少、会社イメージの毀損など、相当の期間、将来まで影響を与えうる巨大な損害が今も続いている」と強調した。

そして「キーイースト側と損害賠償に対する協議を誠実に進めようとしたが、キーイースト側の非協力により、やむを得ずこの事件の訴訟を提起した」と説明した。

それに対してジスの所属事務所キーイーストは同日、「突然の俳優の交代による制作会社と複数の制作陣が経験する困難な状況に深く共感し、俳優ジスの分量代替のための追加撮影分に要した合理的な費用に限り、責任を負う意向があることを明らかにした」と伝えた。

続いて「ビクトリーコンテンツ側が提示した制作費の推定額で最終合意をするには、具体的な根拠が不足するため、実際の精算内訳を提供してもらえるよう丁重に要請した」とし、「まだ撮影が進行中で最終精算までには1カ月以上の時間がかかる予定であるため、その前からもまずは助けになろうと、いくつか先払いをさせてほしいとまで提案した」と明かした。

そして「ビクトリーコンテンツ側が主張するように、当社の非協力的な対応で合意が白紙化したというのは事実と大きく異なる」と強調した。

両者の主張が異なるなか、今回、期日指定申請書が提出されたことで、法廷での争いは避けられない見通しだ。

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