韓国ドラマ『月が浮かぶ川』(原題)の制作会社が、俳優ジスの所属事務所キーイーストに損害賠償請求訴訟を提起した。
4月2日、『月が浮かぶ川』の制作会社ビクトリーコンテンツは、「当社は2021年4月1日付で(株)キーイーストを相手に、当社の損害額の一部を請求する損害賠償請求訴訟をソウル中央地方裁判所に提起した」と明かした。
「この事件はキーイーストの所属俳優であるジスの学校暴力と関連」とし、多くの愛を受けたドラマがジスの学校暴力論議で困難を経験したと伝えた。
制作会社は「その内容も単純な学生間のケンカというレベルではなく、金品恐喝、代理試験だけでなく、性犯罪に該当するレベルの、とても口に出せないひどい行為だった」とし、ジスが降板したことで再撮影の損害が非常に大きかったと主張した。
また、「当社は再撮影による各種スタッフのコスト、場所や機器の使用料、出演料、美術費などの直接的な損害を被り、他にも視聴率の低下、海外顧客のクレーム、期待売り上げ高の減少、会社イメージの毀損など、相当の期間、将来まで影響を与えうる巨大な損害が今も続いている」と強調し、「キーイースト側と損害賠償に対する協議を誠実に進めようとしたが、キーイースト側の非協力により、やむを得ずこの事件の訴訟を提起した」と経緯を説明した。
先立って『月が浮かぶ川』に主演していたジスは、学生時代の学校暴力疑惑を認め、ドラマから降板した。ジスに変わってナ・インウが投入されたが、再撮影などの制作費の損害が非常に大きくなっていると伝えられた。
以下、ビクトリーコンテンツの立場全文。
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▲当社は2021年4月1日付で(株)キーイーストを相手に、当社の損害額の一部を請求する損害賠償請求訴訟をソウル中央地方裁判所に提起しました。
▲多くの方々がご存知のように、この事件はキーイーストの所属俳優であるジスの学校暴力と関連しています。キーイーストとジスは、当社とドラマ『月が浮かぶ川』に出演することにする俳優出演契約を締結し、ドラマ撮影を進行しており、ドラマは2021月2月15日からKBS2で放送されながら、視聴者の多くの愛を受けていました。
▲ところが2021年3月初旬頃、ジスが学校暴力を行使したという情報提供が次々と始まりました。その内容も単純な学生間のケンカというレベルではなく、金品恐喝、代理試験だけでなく、性犯罪に該当するレベルの、とても口に出せないひどい行為でした。キーイーストとジス側は、これらの非行事実を認め、すべての活動を即刻中断することにしており、『月が浮かぶ川』も降板することになりました(これはMBC『実話探査隊』にも出た内容です)。
▲『月が浮かぶ川』は事前制作で進行され、学校暴力議論があった時点でほとんどの撮影が終わる時期でした。しかし俳優が交代されながら、該当シーンをすべて再撮影するしかありませんでした。当社としては制作費が大きく投入された大作であるうえに、再撮影まで進行され、追加のコスト損害が巨大でしたが、完成されたひとつの作品を視聴者にお見せしたいという約束を守るために、第1話から第6話までの分量を全面的に再撮影する巨大な決意をしました。これは韓国国内の視聴者だけでなく、全世界の視聴者との約束であり、韓流ブームをただ一人の学校暴力加害者のために台無しにすることができなかったからです。
▲しかし当社は、再撮影による各種スタッフのコスト、場所や機器の使用料、出演料、美術費などの直接的な損害を被り、他にも視聴率の低下、海外顧客のクレーム、期待売り上げ高の減少、会社イメージの毀損など、相当の期間、将来まで影響を与えうる巨大な損害が今も続いています。
▲当社は、これらの損害賠償を速やかに回復し、良いドラマ制作に再び専念するために、キーイースト側と損害賠償に対する協議を誠実に進めようとしましたが、キーイースト側の非協力により、やむを得ずこの事件の訴訟を提起しました。
▲当社は可能な限り迅速にこの訴訟と被害補償を終わらせ、これからも世界中のテレビ局と視聴者が健康で健全な番組を視聴できるように多くの努力をしようと思います。
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