シティポップは1970年代後半に日本から発祥した音楽ジャンルだ。都会的な雰囲気の洗練されたサウンドが印象的で、数年前から韓国でも大流行している。
幼少期から両親の影響でシティポップを聞いて育ったというYUKIKA(本名:寺本來可)は、自然にシティポップを歌い始め、今では韓国のシティポップを代表する歌手にまで成長した。
YUKIKAの最初の印象は、清純な外見だけでなく大雑把な性格まで、あだち充の作品に出てくるヒロインとそっくりだった。1980~90年代のノスタルジーを呼び起こすYUKIKAの音楽も、その時代に人気のあったシティポップだ。
2019年に初のソロシングル『NEON』をリリースし、レトロな感性のシティポップを披露した彼女は、2020年には初のフルアルバム『SOUL LADY』をリリース。
特に『SOUL LADY』では、日本人のYUKIKAが現在ソウルで感じている感情を表現し、若年層に深い共感を形成している。
そして今年上半期のミニアルバムリリースに先立ち、3月2日には新曲『Lovemonth』を先行公開し、自身の物語を語り続けている。感覚的な電子音楽サウンドと調和したYUKIKAの幻想的で清らかな歌声が出会い、曲の魅力は最大化されている。
『NEON』と『SOUL LADY』では都会的な感性を表現したが、『Lovemonth』深い愛情を表現したとのことだ。
また、これまでYUKIKAの曲を手がけてきたプロデュースチーム「オレオ」のイギー、C-no、ウンキムや、「MonoTree」のGDLO、チュ・デグァンとは異なり、今回はミュージシャンのMuzieと、SPACECOWBOYが共同でプロデュースしたことも話題となっている。
特に、MuzieとSPACECOWBOYは現在の韓国シティポップを代表するミュージシャンで、多彩な魅力でYUKIKAとともに新たなシナジー効果を演出している。
YUKIKAは2020年末、かつての元マネージャーが設立した新会社ウブントゥENTと専属契約を結んだ。今回の新譜は、1stフルアルバム『SOUL LADY』以来、約8カ月ぶりの新作、2021年初の楽曲、そして何よりもYUKIKAの新たなスタートとして、特別な意味をはらんでいる。これからも、YUKIKAの新しい感性が紡ぐシティポップに要注目だ。
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