日本でもNetflixを通じて配信され、話題になっているドラマ『愛の不時着』。
韓国が誇る美男美女俳優のヒョンビンとソン・イェジンが、映画『ザ・ネゴシエーション』以来、2度目の共演を果たしたラブコメドラマである。
2人の存在だけでも一見の価値はあるが、実は脇を固める脇役陣や、カメオ出演までも豪華な顔ぶれが揃っていることをご存知だろうか。
【関連】『愛の不時着』をさらに盛り上げた“クダンカップル”の魅力に迫る
例えば、映画『パラサイト 半地下の家族』でソン・ガンホの妻を演じた女優チャン・ヘジンと、“地下に住む男役”の俳優パク・ミョンフンだ。2人は劇中、ソ・ダン(演者ソ・ジヘ)の母と伯父役としてお笑いコンビのような“姉弟ぶり”を披露し、視聴者の笑いを誘った。
北朝鮮の奥様4人組やリ・ジョンヒョク(演者ヒョンビン)率いる第5中隊の4人組にも、韓国ドラマファンならお馴染みの面々が集まっている。
人民班長ナ・ウォルスク役のキム・ソニョンは『恋のスケッチ ~応答せよ1988~ 』をはじめ、『ロマンスは別冊付録』『椿の花咲く頃』にも出演している“名脇役”だ。
北朝鮮の監視盗聴室所属“耳野郎”ことチョン・マンボク役を演じたキム・ヨンミンは、『愛の不時着』のほかにも『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』『夫婦の世界』と、話題作に立て続けに出演している。
そんなチョン・マンボクの妻、ヒョン・ミョンスン役のチャン・ソヨンは、ソン・イェジンが主演するドラマ『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』でソン・イェジンの親友役を演じた。
『愛の不時着』によって最も注目を集めたのは、劇中、ユン・セリ(演者ソン・イェジン)とコミカルなやりとりを繰り広げる第5中隊の特務上士ピョ・チス役のヤン・ギョンウォンだろう。彼は2016年のドラマ『六龍が飛ぶ』を皮切りに、『サム、マイウェイ ~恋の一発逆転!~』『アスダル年代記』『ハイバイ、ママ!』などでその独特の持ち味を生かしている。
また、『愛の不時着』を語る上で欠かせないのが、人気俳優たちのカメオ出演だ。
ドラマ『刑務所のルールブック』『賢い医師生活』などに主演し、少女時代のスヨンとは交際8年目で知られる俳優チョン・ギョンホは、第1話の冒頭でユン・セリ(演者ソン・イェジン)の熱愛報道の相手兼“トップスター”チャ・サンウ役で特別出演した。その後もソン・イェジンとの過去シーンに何度か登場し、存在感を放っている。
彼は『愛の不時着』の演出を担当したイ・ジョンヒョ監督と『ハートレスシティ~無情都市~』『ライフ・オン・マーズ』を通じて親交を深めており、今回のカメオ出演に快く応じたそうだ。
第10話には、ドラマ『太陽を抱く月』『星から来たあなた』『プロデューサー』で知られる俳優キム・スヒョンが出演する。『愛の不時着』を手掛けた脚本家パク・ジウンと『星から来たあなた』『プロデューサー』を通じて信頼を築き、カメオ出演を果たしたとのことだ。
彼は劇中、北朝鮮から韓国入りした第5中隊らとチョン・マンボクの前に突然現れ、奇妙な言動を披露した。
ただ、注目すべきはその役柄だ。2013年の映画『シークレット・ミッション』でキム・スヒョン自身が演じた、北朝鮮からのスパイ「ドング」(偽装時の名前)に再び扮している。キム・スヒョンによる“まさかの”コミカル演技に、ファンはもちろん、映画ファンからも歓喜の声が上がったものだ。
そして“ジウ姫”こと女優チェ・ジウも、本人役としてサプライズ出演。劇中、ユン・セリ(演者ソン・イェジン)が「オンニ(お姉さん)」と呼ぶほど親しい仲という設定になっていた。
第13話で描かれた北朝鮮兵士キム・ジュモク(演者ユ・スビン)との食事の場で自身の過去作である『天国の階段』の名セリフを披露し、存在感を放った。
チェ・ジウは当時、妊娠6カ月の状態だったにもかかわらず制作陣からのオファーを受けて快く出演したという。その元気な姿に懐かしさを覚えた人も少なくなかったはずだ。
豪華な脇役とカメオ陣で彩られた『愛の不時着』。ユニークな個性と冴えた演技力で主演キャストを支える彼らの存在にも、ぜひ注目してみてはいかがだろう。
前へ
次へ