夫のウォンビンは作品活動を15年間休んでいるが、妻のイ・ナヨンは精力的に活動中だ。
イ・ナヨンが2年半ぶりにテレビドラマに復帰する。
Genie TVオリジナルドラマ『アナー(Honour)』(原題)は9月2日、イ・ナヨン、チョン・ウンチェ、イ・チョンアのキャスティングを発表した。
スウェーデンの同名ドラマが原作の本作は、巨大なスキャンダルとなって戻ってきた過去に、正面突破で立ち向かう3人の女性弁護士のミステリー追跡劇だ。イ・ナヨン、チョン・ウンチェ、イ・チョンアは20代の頃、大学で出会った20年来の友人であり、女性犯罪被害者を専門に扱う法律事務所「L&J(Listen and Join)」の弁護士として登場する。
イ・ナヨンは、L&Jの看板スター弁護士ユン・ラヨン役を演じる。ユン・ラヨンは優れた話術と輝く美貌でメディア業界を縦横無尽に駆け回り、数十万のSNSフォロワーを抱える“セレブ弁護士”として、ローファームの対外的な「メッセンジャー」役を担う。イ・ナヨンが弁護士役を演じるのは今回が初めてだ。
ユン・ラヨンは華やかな外見の裏で、長年にわたり傷と不安を隠してきた人物。しかし予期せぬ瞬間に、彼女を苦しめてきた過去の影と向き合うことになる。これまで見られなかったイ・ナヨンの強烈な表情が、すでに期待と好奇心をかき立てている。彼女の大胆な変身に関心が集まる理由だ。
イ・ナヨンは2015年5月、ウォンビンの故郷・江原道の青麦畑で質素なスモールウェディングを行い、話題を呼んだ。
翌年には結婚7カ月で第一子となる息子を出産し、母となった。息子や日常はほとんど公開されていないため、この夫婦は「神秘主義カップル」と呼ばれている。
何よりもウォンビンは、映画『アジョシ』(2010)以降、俳優活動を休止している。彼を見ることができるのはCMだけだ。これまでさまざまな作品のキャスティング候補に名前が挙がり、ラブコールを受けたという話もあったが、最終的に出演に至った作品はなかった。
すでに15年間、俳優として復帰していない彼に、ファンは寂しさを感じるほどだ。
一方のイ・ナヨンは、隙を見ては多彩な演技活動を繰り広げている。
結婚から2年後の2017年7月に映画『ビューティフルデイズ』で復帰し、2年後にはドラマ『ロマンスは別冊付録』でも活躍。変わらぬ「女優イ・ナヨン」の存在感を誇示した。同作では、イ・ジョンソクと共にウェルメイドな作品を完成させ、大衆からマニア層まで幅広く魅了する俳優となった。
2023年には、Wavveオリジナルドラマ『パク・ハギョンの旅行記』で再び演技の幅を広げた。さらに同作を宣伝するために、BTS・SUGAのYouTubeチャンネル「シュチタ」に出演し、作品に対する真心を示した。
『パク・ハギョンの旅行記』公開記念インタビューで、「意図せず、イ・ナヨンさんにウォンビンの復帰をよく聞いてしまう」という質問に、イ・ナヨンは「彼も一生懸命作品を見ている。(ウォンビンも)関心があり、良い映画を観ると俳優としてうらやましがる。良い機会が来れば出てくるだろう。もう少し待ってほしい」と答えたこともある。
イ・ナヨンとウォンビンは、静かにそれぞれの活動をこなし、噂に巻き込まれることなく歩んでいる。独創的な演技で多様な見どころを提供するイ・ナヨンと、韓国を代表する神秘主義俳優として揺るぎないウォンビン。ファンはこの夫婦に変わらぬ支持と声援を送っている。
(記事提供=OSEN)
◇ウォンビン プロフィール
1977年11月10日生まれ。1997年のドラマ『プロポーズ』でデビュー。セリフの少ない役ながら、圧倒的なビジュアルと独自のオーラで一躍注目を集める。以降、『クァンキ』『コッチ』『秋の童話』『フレンズ』などのドラマや、『ガン&トークス』『ブラザーフッド』『マイ・ブラザー』『母なる証明』といった映画で演技力も高く評価された。2000年代にはペ・ヨンジュン、イ・ビョンホンらと並び“韓流四天王”と称され、日本でも高い人気を誇った。2010年公開の主演映画『アジョシ』を最後に俳優活動は途絶えている。私生活では2015年5月に女優イ・ナヨンと結婚し、同年12月に第1子となる男児が誕生した。
◇イ・ナヨン プロフィール
1979年2月22日生まれ。1998年にデビュー。代表作にドラマ『勝手にしやがれ』『ロマンスは別冊付録』『パク・ハギョンの旅行記』、映画『小さな恋のステップ』『ビューティフルデイズ』など。2011年に同じ所属事務所の俳優ウォンビンと出会い、2013年に2人の熱愛説が伝えられた。その後、2人は2015年5月に結婚。イ・ナヨンは結婚から7カ月後に男児を出産した。
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