『愛の不時着』で真価を発揮したソン・イェジン、想像を超える“ラブコメ女神”の情熱とは?

初恋を彷彿とさせる女優として名を馳せたソン・イェジン。彼女が再び「ラブコメの女神」の真価を発揮し、テレビ界を魅了した。

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韓国tvNドラマ『愛の不時着』は、パラグライダー事故で北朝鮮に不時着した韓国の財閥CEOユン・セリと、北朝鮮の軍人リ・ジョンヒョク(ヒョンビン)の恋愛模様を描いたロマンス。ソン・イェジンは、ヒロインのユン・セリを演じた。

回を重ねるごとに視聴率は上昇し、最高視聴率は24.1%、平均視聴率も21.7%を記録した(ニールセンコリア・有料プラットフォーム基準)。これは、日本でも大ヒットとなった韓国tvNドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』(2016)が樹立したtvNドラマ枠の歴代視聴率1位記録を塗り替える快挙となった。

過去20年間、アクション、スリラー、コメディなどの多様なジャンルを特有のスタイルで演じてきたソン・イェジンは、特にロマンスとメロドラマでの活躍が著しく、世間では「ラブコメの女神」「メロクイーン」などと呼ばれてきた。特に、2018年に韓国JTBCで放送されたメロドラマ『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』でも、30代女性の仕事と恋をリアルに演じ、その実力をいかんなく発揮した。

そのため、今回の演技は、前作と似通った設定でまた違う色を出せるかが注目されていた。ソン・イェジンはそのプレッシャーを跳ね除け、仕事においては冷徹で堂々としている反面、私生活では大雑把でコミカルな性格を上手く表現した。

ソン・イェジン

また、相手役のイ・ジョンヒョクを演じるヒョンビンとの掛け合いはもちろん、北朝鮮に滞在するうちに知り合った軍人キム・ジュモク(ユ・スビン)、パク・グァンボム(イ・シンヨン)、ピョ・チス(ヤン・ギョンウォン)とのドタバタ劇もキャラクターの面白さを増した。

放送初期にはソン・イェジンの明るい演技がオーバーだという評価を受けたが、劇が中盤に入ってからは見事に視聴者を惹きつけ、前述の評価を一蹴した。

放送当初は、『愛の不時着』は北朝鮮を親しみやすくも純朴な国に描くことで、現実を歪曲したという指摘もあった。それでも、ファンタジーの要素が少しでも垣間見えるようにと取り組んだ俳優陣の演技に支えられ、終始、好評を受け続けた。 視聴者が劇にハマり、ソン・イェジンとヒョンビンのカップルを応援したのもそのおかげだ。

ソン・イェジンの所属事務所MSチームエンターテイメント側は、「華やかな財閥3世のキャラクターを演じるために、見た目からも変化がわかるよう努力した。ファッション、メイクなどについてどう表現したらいいかスタッフたちとたくさん相談してコンセプトを決めた」と明かした。

また、「コミカルさを表現するためにコメディアンたちの演技をたくさん研究したし、自分のものにするための試行錯誤も繰り返した」とし、「現場ではアドリブを度々入れてさらに面白いシーンが誕生するように力を入れた。アドリブを繰り出しながら笑ってしまうほど和気あいあいとした雰囲気で撮影を終えた」と付け加えた。

ソン・イェジンは、凝り固まったイメージで描かれるのではないかと細心の部分まで気を使ったようだ。その結果、彼女は新たなキャラクターを誕生させ、最終回までユン・セリとして見事生き抜いた。

本作を通して、「ラブコメ女王」としての存在感を再度証明したソン・イェジンの次回作に期待したい。

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