毎週日曜日の夜にNHKの総合テレビで絶賛放映中のドラマ『100日の郎君様』。第1話では波瀾万丈の物語を予告した『100日の郎君様』は、第2話では非常に多くの伏線があって興味を引き立てられる。
第2話でほのぼのさせられるのが、子供時代のユル(ド・ギョンス)とイソ(ナム・ジヒョン)が美しい花の下で幼い恋心を共有した場面だ。
【特集】NHKで放映開始『100日の郎君様』が「抜群に面白い」ワケ
すでに大人になってイソはホンシムという庶民の娘になっていたが、忘れられないユルは彼女を遠くから見て胸騒ぎを起こす。
このときのホンシムの姿は本当に美しかった。
しかし、ユルがあわてて駆け付けたのに、ホンシムはどこかに見えなくなってしまった。茫然とするユル。ドラマの中に見事に「すれ違い」が生きていた。
しかし、ユルには少年時代の「忘れられない人」がいるのに、現実は世子嬪のソヘのことを憎み続けていた。
何しろ悪徳の高官と呼べるキム・チャオンの娘なのである。
ユルにとって、チャオンは諸悪の根源であって絶対に許せない敵だ。イソの命を奪ったのもチャオンだったと信じ切っていた。
さらに、自分の命を狙っているのがチャオンであることをユルは察していた。その際に起きた殺人事件をユルは徹底的に調べていた。
そんな中で、チャオンのさらなる魔の手が忍び寄ってきて、ユルは命の危険にさらされる。果たして、ユルの運命は?
興味深い第2話だが、この回ではホンシムのエピソードもたくさん描かれる。彼女は欲深い男に妾にされそうになったり、結婚令にさからって百叩きの刑罰を受けたりしてしまう。
そんな彼女に救世主が現れる。
この場面は胸が高鳴るようなシーンになるはずなのだが‥‥。
(文=康 熙奉/カン・ヒボン)
前へ
次へ