Netflixで公開された韓国のアニメ映画『K-POPガールズ!デーモン・ハンターズ』をめぐって、一部の中国ユーザーが不満をあらわにしている。
【画像】「文化盗むな」IVE・ウォニョンを中国メディアが非難
韓国が中国文化を盗用したという主張だ。
6月23日、グローバルOTTプラットフォームの視聴ランキング集計サイト「FlixPatrol」によると、6月20日に公開された『K-POPガールズ!デーモン・ハンターズ』は、世界の映画部門で1位を記録した。
公開直後から韓国はもちろん、アメリカやイギリス、オーストラリア、フランス、ドイツ、香港、インド、イタリア、日本、メキシコなど、計26カ国で1位を獲得。翌日も17カ国で1位となり、ヒットを続けている。
だが韓国のアニメ映画が注目を集めているなかで、一部の中国ネットユーザーが不満の声を上げている。
作品に登場する伝統的な「メドゥプ(組み紐)」「漢方薬」「虎」「建築様式」などを挙げ、これらの要素が中国固有の文化であるという主張だ。
ある中国のオンラインコミュニティには、「中国文化の多くの要素が目立たない形で取り入れられている」「韓国はもはや文化の盗用を隠そうともしない」「盗人の巣窟だ。韓国が文化を盗めるようにソニーが手助けした」「なぜ韓国的な要素に中国の要素を混ぜるのか。呆れる」といった反応が見られた。
そもそもNetflixは中国に進出していないため、彼らがどうやって『K-POPガールズ!デーモン・ハンターズ』を視聴したのか定かではないが、中国が韓国に対して「文化の盗用」を主張する声は年々高まっている。
昨年には、K-POPガールズグループIVE(アイヴ)の『HEYA』ミュージックビデオに対して、「中国文化を堂々と盗んだ」「なぜ中国の要素を取り入れるのか」「中国のアイドルということか」「恥を知れ」と非難する騒動があった。
そのミュージックビデオでは、韓国の伝統的な扇子や煙管(キセル)、ノリゲ(装身具)といった小物が使用され、衣装も韓国の伝統コンセプトが盛り込まれたが、それらは中国の文化に由来するものであるという主張がなされた。
また2023年には、NewJeansが韓国の伝統的な紙「韓紙」の広報動画に出演したことに対して、「製紙術は中国のもの」とし、「紙を最初に作った国は中国」「韓国は中国の製紙術を受け継いだだけなのに、韓国固有の技術のように広報している」「なぜ中国人のものを盗用するのだろうか」といった批判の声を上げたりした。
『K-POPガールズ!デーモン・ハンターズ』が好調のなかで、一部の中国ネットユーザーの主張が、今後の作品展開にどのような影響を与えるかが注目される。
■【画像】「なぜ韓国は文化を盗むのか」NewJeansに中国から非難殺到
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