“マイウェイ”といえば、“マイウェイ”だ。
JYJ出身のパク・ユチョンが我が道を歩き続けている。芸能人の個性を伴うマイウェイは尊重されることも少なくないが、自らの言葉を守らないパク・ユチョン式のマイウェイには、失望の声が上がっている。
パク・ユチョンは4月20日、自身の公式SNSに公式ファンサイトの開設を知らせる映像を公開した。
公開された映像でパク・ユチョンは、「皆さんがこれまで長らく見られなかった多様な姿を見ることができるので、多くの愛と関心をお願いし、僕も皆さんとコミュニケーションできるように頻繁に訪れるようにする」と述べた。
この映像だけ見れば、ただ公式ファンサイトを開設し、ファンとのコミュニケーションをとる芸能人の姿であるため、問題はない。しかし、パク・ユチョンの過去の発言を振り返ると、やはり違和感を抱かざるを得ない。
パク・ユチョンは去る2018年9月から3回にわたりヒロポンを購入し、その一部を7回にわけて使用した疑いを受けた。その“麻薬疑惑”に対して彼は2019年4月に緊急記者会見を開き、自らの潔白を主張した。
彼の涙ながらの訴えは少なくない国民の胸を打ち、特に「もし麻薬をやっていた場合は芸能界を引退する」とまで言い切ったことで、多くのファンが彼の潔白を信じた。
しかしその後の調査で足の毛からヒロポン成分が検出され、裁判では懲役10カ月、執行猶予2年、追徴金140万ウォン(約14万円)、保護観察と麻薬治療を言い渡された。
麻薬を使用したことを認め、深く反省したパク・ユチョンは、自らが発した言葉の通り芸能界を引退すると思われた。だが彼の歩みは違った。
個人SNSを開設し、海外ファンミーティング開催のニュースを知らせ、弟パク・ユファンのネット放送にも登場した。さらに高価な写真集まで発売し、論議を巻き起こした。
公式ファンクラブも募集中だ。
特にパク・ユチョンのファンクラブ有料会員の年会費は6万6000ウォン(約6600円)で、他のアイドルグループのファンクラブ加入費が2~3万ウォン(約2000~3000円)であることと比べると高い。さらに年会費は口座振替でのみ支払いが可能ということで、さらに目についた。
自粛期間を持つこともなく、むしろ活発な芸能活動を続けているパク・ユチョンの姿は、いぶかしさだけ与えている。その活動も作品ではなく、ファンが高価な費用をかけて参加する活動が重視されており、批判を避けることは難しい。
もちろん、過去に麻薬や飲酒運転で失墜したものの、復帰したスターもいる。しかしパク・ユチョンは、そんな彼らともケースが異なっている。大衆の前で容疑を否認したが、それは嘘であったし、強気の「芸能界引退」まで全国民に対して口にしたのだ。
スターは大衆の愛情と支持を受ける人を意味する。それだけにスター本人も、大衆に良い影響と信頼を与えることが必要である。
パク・ユチョンも2003年にデビューし、韓国と日本、アジアなど世界中の多くのファンから愛情を受けた。彼の早すぎる“セルフ復帰”は、そんなファンにも引き続き失望感を与える“マイウェイ”となってしまっている。
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