韓国のお茶の間を沸かせているJTBCドラマ『夫婦の世界』で、“不倫男”を演じる俳優パク・ヘジュンが視聴者を魅了している。
夫婦が愛憎の関係に変わっていく過程を繊細に描いていく本作は、第6話まで「19禁」（日本のR-18にあたる）指定を受けたことで、放送前から話題を集めた。
パク・ヘジュンは、劇中で妻チ・ソヌ（演者キム・ヒエ）を裏切る夫イ・テオに扮する。
チ・ソヌが熱い感情の結晶体とすれば、イ・テオは彼女に与えられる燃料と言える。2人の感情は相互作用を続け、加速の勢いを増している。
優しい夫で、完璧な父という仮面を被ったイ・テオは、妻に対する劣等感と欲望でねじれたキャラクター。そんなイ・テオに完璧になり切ったパク・ヘジュンは、新たな“ハマり役”の誕生を知らせた。
パク・ヘジュンにとってイ・テオ役は「挑戦」だったという。
「彼は未熟で自分の感情をコントロールできない人だ。現実を歪曲してまで自分の感情をいいように考え、現実との違いから起きる混乱の中で過ちを犯す」
偽善と嘘を最も卑しく表現することを躊躇しないパク・ヘジュンの演技は、『夫婦の世界』が描こうとする愛の素顔と、関係の本質を貫くものとなった。
チ・ソヌ役のキム・ヒエも、パク・ヘジュンを褒め称えている。
「この役を選んだことだけでも、その勇気を尊敬する。世間にどう見えるかを気にせず、俳優の目でキャラクターを見て誠実に演じている。だからこそ、相手役の私もその感情を余すところなく受け取ることができた」
4月10日に放送予定の第5話では、裏切りと嘘に立ち向かって反撃し始めたチ・ソヌの様子が描かれる。自分を騙し、息子まで傷つけたイ・テオに対する彼女の復讐に応援の声が集まっているところだ。はたして『夫婦の世界』はどんな世界に視聴者を導くか、今後の展開に注目が集まる。
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