元BIGBANG・のT.O.P(チェ・スンヒョン)が過去の過ちを反省するとともに、30代を「失われた10年」と表現した。
2006年にボーイズグループBIGBANGのメンバーとしてデビューしたT.O.Pは、2022年2月にYGエンターテインメントとの専属契約が終了した後、同年4月にリリースされたシングル『Still Life』を最後に、2023年5月にBIGBANGを脱退したことを明言した。
そして今回、昨年12月26日より配信中の『イカゲーム2』にラッパーのサノス役で出演し、俳優として芸能界に戻ってきた。
サノスはHIPHOPサバイバル準優勝という経歴を持ち、かつてはラッパーとして人気を博したが、ユーチューバーのミョンギ(演者イム・シワン)がオススメした推薦した暗号資産(コイン)への投資に失敗し、借金まみれになってしまった人物だ。
何より、サノスは借金返済のためにゲームに参加していながら、麻薬を密かに持ち込んでネックレスに隠して服用するという特徴を持つ。T.O.Pは去る2016年、大麻使用の疑いで懲役10カ月、執行猶予2年を言い渡された過去があるだけに、“大麻問題”を起こした演者と重なる姿が注目を集めた。
そんなT.O.Pをめぐっては、『イカゲーム2』に出演する俳優イ・ジョンジェや俳優イ・ビョンホンらとの親交によってキャスティングされたのではないかという推測が膨らんだ。ただ、イ・ジョンジェやイ・ビョンホンは「事実ではない。キャスティングに関わるのは俳優の越権だ」と反論し、作品を手掛けたファン・ドンヒョク監督も「彼に可能性を感じ、足りない部分が見えるたびに数回のオーディションを行い、最終決定された」と、起用に関する疑惑を否定した。
ただ、T.O.Pの『イカゲーム2』出演が正式に伝えられると、ネット上では前出の大麻問題や過去に「韓国でカムバックしない」と“芸能界引退”を示唆する発言をしたことなどが掘り返され、非難の世論が強まった。作品公開以降も、T.O.Pの演技力やキャラクターに対する好き嫌いがハッキリと分かれ、議論が止まずにいる。
20代はBIGBANGの一員として誰もが羨むであろう華やかな人生を送ったが、30代は大麻事件をはじめ、社会服務要員の恩恵問題、グループ脱退など、騒動が絶えなかったT.O.P。
「僕にとって30代は失った時間であり、これまで骨身に染みるほどの大きな羞恥心で自己嫌悪に陥るとともに、心から反省する時間を経験した。その一方で作りながら癒された音楽をファンに聞かせたい」として、「今後訪れる40代は想像していないが、大韓民国の平凡な青年として誰よりも堅実に暮らしたい。大きな目標は安定して生きてみたい」と、今後について語った。
現在の精神状態については「完璧ではないが、かなり良くなったし、かなり強くなったと思う」とし「大変な時期に支えになってくれた人は家族と友人たち」と明かす。
久しぶりに息子の出演作品を見た両親の感想はどうだっただろうか?問われたT.O.Pは「(薬物中毒のラッパーの)キャラクターなので好きではなかった。演じたサノス役のすべてが好きではなかった。(頑張ったななどの)言葉もなかった」とし、「まだ僕への表現を選んでいるようだった。喜ぶこともできず、これまで僕は家族に大きすぎる傷を負わせた。そのため、家族もすでに喜びを感じることは難しいだろう」と告白した。
近しい人のみならず、世間を失望させたT.O.P、そしてチェ・スンヒョン。これからは、どのような人生を歩んでいくのだろうか。
「二度とミスをしないと当然誓うし、約束する。僕の口から、そのような話をすること自体が軽率だが、グループ(BIGBANG)にもあまりにも申し訳なく去ったということをファンの方々は認知できなかったため、誤解が積み重なって傷を負わせた。今回、(インタビューに応じながら)初めて虚心坦懐に話すことができたので、誤解はなさそうだ。自信を持って申し上げることができる」と強調した。
また、「T.O.Pとチェ・スンヒョン、両方とも僕の名前だ。これからは安定した人間になりたい」と願いも語った。
最後に「11年ぶりのインタビューはどうだった?」という質問には「僕が思っていたよりも温かく迎えてくれて感謝している。これからは朝起きて(ポータルサイトの)NAVERに僕の悪い記事が出ないでほしい。この10年間、あまりにも騒がしかった」と首を横に振って笑いを誘った。
(記事提供=OSEN)
◇T.O.P プロフィール
1987年11月4日生まれ、本名チェ・スンヒョン。2006年にBIGBANGのメンバーとしてデビューした。最年長メンバーであり、グループ内ではリードラッパーを務めた。2017年に義務警察として兵役をスタートさせたが、服務中に過去の大麻使用事実が明らかになり、社会服務要員に転換。2019年7月の除隊当時は秘密裏にファンミーティングを開催し、その場に駆け付けたファン一人ひとりと握手を交わすなど、ファンに対する並みならぬ愛情を見せた。2022年2月、YGエンターテインメントとの専属契約を解除。2023年5月31日、自身のインスタグラムを通じてBIGBANGを脱退したことを明言した。
■【インタビュー④】T.O.P、BIGBANG脱退の理由告白
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