韓国地上波3社でK-POPの年末を彩る歌謡祭がスタートしたが、その中にIZ*ONEとX1の姿は見られない。
【関連】『PRODUCE』の演出手掛けた関係者、容疑の大半を認める。「非公開裁判を望む」
韓国では12月25日の『SBS歌謡大祭典』を皮切りに、27日に『KBS歌謡大祝祭』、31日に『MBC歌謡大祭典』と地上波3社の歌謡祭が繰り広げられる。
年末歌謡祭では、BTSやTWICE、MOMNSTA X、AOAなど、2019年を輝かせたアーティストたちが総出で多彩なステージを披露する予定だ。多種多様なコラボレーションステージも用意され、毎年多くのファンを熱狂させる盛り上がりを見せている。
しかし、今回のラインナップで目立つ共通点がある。いずれの出演リストにも、IZ*ONEとX1は含まれていないのだ。
両グループはアルバムの売上・音源ランキング共に大きな成果を残しており、年末歌謡祭のステージに立つ資格が十分にある。IZ*ONEのアルバム『HEART*IZ』は25万枚超えの売上を記録し、X1もデビューアルバム『QUANTUM LEAP』が売上56万枚超えという大きな反響を得ている。
しかし、彼らの姿はどの歌謡祭でも見られない。IZ*ONEとX1を輩出したオーディション番組、『PRODUCE』シリーズ(Mnet)の“投票操作事件”の波紋が直撃しているからだ。
X1は投票操作疑惑浮上当時デビューを強行したが、アルバムリリース以降は地上波での活動が叶わなかった。同番組のシーズン2からデビューしたWanna Oneは、昨年多くの年末歌謡祭でその姿を見ることができた。それだけに、明確な温度差に落胆するファンも少なくない。
『PRODUCE』シリーズの演出を担当したアン・ジュニョンPDは、警察捜査の過程で投票の捏造を認めた。それによってIZ*ONEとX1の活動は中断せざるを得なくなった。
ある業界関係者は、「両グループとも高い人気を誇り、影響力も大きい。しかし、放送局が慎重になることは当然だ」と切り出し、こう説明している。
「知名度だけでいうと、局側が彼らを欲しがらないはずがない。しかし、『PRODUCE』シリーズの投票操作が発覚した以上、両グループを出演させることはリスクでしかない。当該の案件がすべて解決されるまでは難しいだろう」
グループ存続の危機にまで面している状況であるだけに、IZ*ONEとX1は新年の活動についても不透明だ。投票操作事件の捜査状況についても世間は関心を寄せている。
去る12月20日、ソウル中央地裁掲示合意21部(キム・ミリ部長判事)は、業務妨害や詐欺などの疑いで起訴されたアン・ジュニョンPDとキム・ヨンボムCPの初公判期日を進めた。公判準備期日には被告の出席義務がないため、この日2人が姿を現すことはなかった。しかし、アン・ジュニョンPD側は大半の容疑を認めたという。
『PRODUCE』シリーズのオンラインや有料投票に参加した視聴者らで構成された真相究明委員会は、12月23日にソウル中央地方検察庁に対して、芸能プロダクションらが受けた被害内容の公開を促し、抗告した。本格的な裁判を前に、『PRODUCE』出身芸能人の今後にも注目が集まっている。
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