デビュー前にボーイズグループFANTASY BOYSから“離脱”した、オーディション番組1位ユ・ジュンウォンの契約効力停止仮処分が棄却された。
11月24日、ソウル西部地方裁判所はユ・ジュンウォンがオーディション番組『少年ファンタジー』の制作会社PHUNKYスタジオを相手に提起した契約効力停止仮処分訴訟で、「申請をすべて棄却する」と判決した。
先立ってユ・ジュンウォンは、『少年ファンタジー』で最終1位に輝き、同番組から誕生したボーイズグループ「FANTASY BOYS」に合流したが、デビュー前にグループから離脱した。
それについて去る8月、FANTASY BOYSのマネジメントを担うPOCKETDOLスタジオ(PHUNKYスタジオは同社の傘下レーベル)は「ユ・ジュンウォンの無断離脱によってグループ活動を一緒に行えない」と伝えた。ユ・ジュンウォン側がオーディション番組1位を理由に、収益分配について無理な要求をしてくる葛藤があったともされた。
ユ・ジュンウォン側は「POCKETDOLスタジオとの契約が締結されなかった理由は、収益分配のせいではない」とし、「専属契約および付属合意締結の過程でPOCKETDOLスタジオの誠意のない進行、理解できない説明、一貫性のない立場によって信頼関係が崩れたからだ」と主張した。
両者が対立するなかで、裁判所は「提出された資料だけでは債務者(POCKETDOLスタジオ)が債権者(ユ・ジュンウォン)に無理な要求を行い、これによって債権者の債務者に対する信頼が傷ついたと見ることはできず、他にそのように見る証拠がない」と判断した。
また、「否定的な認識を誘発しうる記事掲載を要請する方法で債権者の芸能活動を妨害してはならない」というユ・ジュンウォン側の要求についても、裁判所は「その内容が抽象的だったり過度に広範囲で執行が可能なほど特定されたりしたとは見難い」とし、「虚偽事実でない報道に対して記事掲載禁止を求めることはできず、債務者が債権者との専属契約締結前後に発生した事実をマスコミに提供することに対して禁止を求める権利がない」と説明した。
続けて「債権者が提出した資料だけでは、債務者が債権者または債権者の家族を誹謗する目的で虚偽の事実関係を報道機関に提供しながら記事掲載を要請したという点が疎明されなかった」と指摘した。
なおFANTASY BOYSは9月21日にミニアルバム『New Tomorrow』を発表して正式デビューした。予定されていた12人組ではなく、11人組でのデビューだった。
PHUNKYスタジオは9月、ユ・ジュンウォンを相手に30億ウォン(約3億円)相当の損害賠償訴訟を提起している。
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